Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

TO大学卒業演奏会を聴く

2012-02-11 22:30:31 | Weblog

 午後1時に鉄道OBのSUさんと静岡駅改札で会った。駅構内にある喫茶店で、次年度以降のOB会役員のことで話した。しかし話しは良い方向には行かなかったが、今後も彼に骨を折ってもらうことを約し、30分ほどで別れた。ここまで来たので静岡音楽館AOIの一回のパンフレッドコーナーに何か良い催し物がないか見に行った。そこでTO大学教育学部音楽専攻の卒業演奏会が今日行われていることを知った。開演午後1時からで、既に過ぎていたが8階にコンサートホールに行った。そこで案内スタッフに聞くと「1部は終わりましたが、2部は今から始まります」とのことであった。直ぐ会場に入った。

 この卒業演奏会は昭和55年春、大学が開学とともに入学した初等教育課程音楽専攻学生の手で始められた卒業演奏会で今日まで続いていて、今回29回目を迎えたと聞いた。この音楽専攻科は、小学校・中学校の音楽教育の指導者養成を目的として学んだ生徒であり、音楽を通し、子供達を育てる任務に就くことになる。そしてこの4年間の成果を発表する機会に出くわせたもので、期待して聴くことにした。

 会場には、家族や、関係者の人等が来ていて、約8割の入りであった。演奏者は11名であリ、声楽とピアノに分かれて演奏した。声楽はオペラのアリアが主体であり、ピアノの作曲者もショパン、シューマン、ドビュシー、グラナドスといったクラシックの名曲ばかりであった。2部からであり、最初はソプラノ独唱であった。高音がスムースに出る人で、オペラのアリアであったが、初めて聞くとプロの歌手と言っても分からないほど、良く伸びた声であった。その後もピアノの独奏があった。これも素晴らしいと思った。その後も何人かが演奏したが、前の人と比較するとその特徴が分かった。

 最後から2番目にメゾ・ソプラノ独奏があったが、これを聞くと、彼女の良さが引き立った。多分皆さん同じ年ごろと思うが、この人の声の質が違うほどよかった。しかも舞台慣れした堂々とした貫禄すら感じた。そして最後に弾いたピアノ独奏も上手かったし、私には日本を代表するピアニストと変わらないように思えた。学校の先生を目指すこの方たちにも感動したが、音楽のプロを目指す東京芸大とか、国立音大等で勉強している人はもっと高レベルの質が求められているものと思うと、プロの音楽家として生計を立てることの難しさを感じた。