Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

熱海での「きょうだい会」(1)

2012-02-28 22:16:17 | Weblog

 熱海で、母を囲んでの「きょうだい会」を行うことを決めたのは2月上旬であった。しかしその頃母は風邪を引き、2月9日には救急で済生会病院に入るほど悪化したが、点滴等して、何とか持ち直した。そんなことで旅行は中止することを意識したが、その後少しづつ快方に向かったことから今日行うことにした。この「きょうだい会」は、高齢の母と子供たちが1泊2日で近場の温泉で過ごし、母との思い出をつくることを目的としたもので、7年ほど前から実施してきた。しかし最近は末弟の病気(歩行が困難になる)を併発していることから、皆で末弟を励ますことも合わせて行ってきた。

 きょうだい達も60代から70代となり、年齢的の健康を維持することが大変な年代となったが、未だ一人も欠けることなくに、生きていることは、有り難いこと思っている。母ときょうだいで6人であるが、川崎から静岡間に各々が所帯を持ち住んでいる。互いに連絡を取り、28日正午ごろに、川崎から列車で来る妹を熱海駅で迎えて、昼食を食べることになった。私は午前10時30分に母と自動車で家を出発した。途中瀬名の妹を乗せ清水から東名高速道路を通り、熱函道路から熱海に入った。三島の弟には函南の末弟を連れて来てもらい、熱海駅に着いたが、駅前が混雑していて、川崎から来た妹に会うまで苦労した。これで6人が揃って昼食場所を探した。この地区の地理に詳しい三島の弟がすし屋に案内してくれた。そこへ行くまで道路が渋滞して難儀したが、腹が空いていたのか、ここの寿司は美味く感じた。

 そこから今夜泊まる「KAの湯」は、海が見渡せる高台にあり、見晴らしの良いホテルであった。今までは母のみが車いすで、室内に入ったが、今回は末弟も車いすに乗らなければならないほど病気は進んでいた。一番若い末弟が、この様になったことは耐えがたいが、ほかのきょうだい達が、皆で守ろうとする行為はありがたいと思った。母は妹達が、末弟は弟と私が身の回りの世話をした。夕食後は、今までトランプを行うのが常であったが、今回は末弟のことを思い、やらなかった。寝る前と夜明け前にトイレに連れて行った。あまり言葉を言わなくなったが、末弟は喜んでいるものと思う。

 こうしたとき、母が認知症になったことをありがたいと感じた。もし母がしっかりしていたら、末弟のことを考え思い悩んでしまった事だろう。今でも末弟と一緒にいると、母は急にしっかりして、末弟を注意することがあったが、少し話題が違ったりすると、そのことを忘れ明るい感じになり、良く笑った。そして「あなた達は私が産んだ子供で、みんないい子だ」というが、子供達の名前は出てこない。きょうだい達も各々が家庭を持ち、人には言えない悩みがあると思うが、そうしたことを敏感に感ずる母でないことを良いことだと思った。