昨夜は12時前に寝た。部屋はカーテンを閉め暗かったので、起きると7時30分を回っていた。末弟を真ん中にして寝たが、彼は、はぐっしゃり寝汗を掻いていた。カーテンを開けると外は雪が降っていた。それは大粒の雪であった。チェーンは持っていないし困ったが、熱海で雪が積もることはまずなかったので、自分なりに昼ごろには溶けるものと思った。
8時ごろには朝食を食べた。妹がフロントに行き、チェックアウト時間を11時から12時にして貰った。この雪では車を動かすことは無理だからである。昼食もここで食べ、午後1時以降に宿を出ることにした。それまでゆっくりと部屋で休んだ。昼食を食べるころになると雪は止んで、真っ白な雪景色はだんだん少なくなっていた。私は午後6時に静岡で人と会うことになっていたが、午後1時に出れば十分間に合う時間であった。しかし熱函道路が閉鎖されていることは考えていなかった。私の車と三島の弟の車に分散して宿を出て、最初に熱海駅で川崎の妹を降ろした。そこから熱海梅園のところまで来ると、道路が渋滞していた。そして熱函道路に入るところにバリケートがしてあり、交通整理員が手を振り、右の回るよう指示していた。そこで聞くと、熱函道路は、雪のため交通止めになっていた。
道路交通の情報がないため、再度宿に戻ることにした。フロントで警察に聞いてもらうと熱海から西に向かう道路はすべて交通止めとなっていて、開通の見通しは立たないとのことであった。カーラジオからの情報も警察のものと同じで、見通しは分らなかった。そこで道路管理者の熱海土木事務所に電話した。「ただいま除雪車が出て除雪を行っているが、現時点では開通時期は分らない」と言った。しかしねばり強く話していると「一時間後に再度電話をかけてください。その時点で状況が変わっていたら教えます」とのことであった。一時間後電話をすると「熱函道路は未だ閉鎖されたままだが、伊東から亀石峠を通っての道路は、今日中に開通見込み」との情報を得た。日が暮れてからの開通は考えにくいので、明るいうちに解除されるのでないかと思った。弟と話して、伊東まで行くことにした。
熱海から伊東は渋滞の連続であった。丁度午後4時30分ごろ,亀石峠に入る道路を左折すると、やはり交通止めになっていた。そこの車を店屋の駐車場に入れ、交通整理員に聞くと「4時30分でチェン規制となりました。よってチェーンを巻いてある車はOKです」とのことであった。暗くなると道路は凍結する恐れがあることから、思い切って走ることにした。前に走った轍から、はみ出さないようにし、速度を落として走った。緊張した運転であったが、無事越えることが出来た。その途中には何台かの車が動けなくなっていた。やっとのことで静岡に家に着いたのは夜の8時少し前であった。