唯一
憩いの場であるはずの家庭
ところが
親が子の首を絞め
子が親をバットで殴り殺す
兄が兄弟を刺し殺し
弟が放火する
もう何があっても驚かない
「ねぇ~3年前
母親が娘を殺した事件」
「どうなったのかしら?」
突然妻が聞いてきた
「3年前?」
「たくさんありすぎて
そんなのわかんネェ」
...ってな答え方は禁物
彼女の断片的な言葉から
それが何かを
推論しなければならない
「ほら」
「兄の方か謎の自殺...」
その段階でピンときた
思い出すまで時間がかかる
それほど多い殺人事件
マスコミも
次から次への殺人事件報道
それぞれの事件の
けつを拭くことすら出来ない
流しっぱなし
我が隣町でおきた事件
連日マスコミをにぎわした
この事件も
もうすぐしたら
「ほら」
「小さな子供を殺したあの事件」
「えっ! どの事件?」
ってなことになるのでしょう
てな事を書いてるさなか
報じられてた放火殺人事件
長男が逮捕された
たかが家庭崩壊じゃないか
2040年代には人類が滅亡する
(夢予言者ジュセリーノが予言)
そう言われればそうだが
例え人類が滅亡するとしても
最後の最後まで
爺はヒューマニストでありたい