1月2日は
さわやかな目覚めで始まった
ただ
ほぼ同時刻に起きてきた妻
彼女を見て現実に戻った
「ねぇ~
年賀状きてるんじゃな~い」
いきなりのお言葉
翻訳すると
とっておいでの意味
「そうだよねぇ~ワンワン」
いつもだったら
こう言ったに違いない
外はとても寒そう
下に下りたくはない
そう思ったのは間違いない
だがそれよりも
年賀状の配達は
1月1日の次は1月3日
そう決まってた
今までは
「今日は来てないよ」
「明日だよ」
「例年そうだよ」
そう答えた爺
「ひょっとして配達されてるかも」
「今年は民営化されてるから」
妙に自信たっぷりに妻が言う
ひょっとして
そんな気持ちも湧くには湧いたが
口に出た言葉は
「いやそんなことは絶対ない」
「そんなに変わるはずはない」
珍しく抵抗した
くどいようだが
何せ外は寒い
だが
「来てたらどうするん?」
ちょっと強い調子の妻のお言葉
これ以上の抵抗はやばい
本能が働き
しぶしぶ下へ降りました
ぶつぶつ言いながら
ポストを開けると
何~とありました
小束の年賀状
ガビ~ン
民営郵便局さん
やってくれましたネ
爺の選択は2つ
素直にもって帰る
例え妻に何を言われても
もう一つは
それを隠し
来てなかったという
だが待てよ
爺には他に隠すもの有り
ただ今手一杯
それに
妻の自信たっぷりな態度
もし来てなかったといったら
自分で確かめに行くかも
ひょっとして
郵便局にTELするかも
妻の肩もみも終わり
2日を終わるにあたって
反省いたしました
自分のスタイルは
変えるべきではない
どんなに寒かろうと
戌年生まれの爺
何を言われても
ワンワンワンワン
ご命令を実行するのみ
今年も
ひょっとして来世も