リボルバーのグリップを造りました。
「マッタリ (´ー`) 子連れ狼が撃つ!」でおなじみの、子連れさんの依頼品です。
ブログでアップされていましたので、こちらでも解禁です。
物は、タナカのS&W M327 M&P R8というモデルです。
まずは、フレームからグリップの基本形状を採寸します。
形状に添ってケガキをいれて、座標を拾っていきます。
起こした2Dデーターより、アウトラインをチェックする為に、板を抜きます。
次に・・・・
内部の形状を確認する為に、ノーマルグリップを二つに切ります。
「切ってよい」とは言われていても、ちょっと躊躇しますね。
片手でやってるように見えますが、撮影する為です。切る時は両手で支えております。
中は、こんな風になってるんですね。
弓なりの溝をスライドしながら、はめ込んで行くんですね~。
CADで2Dデーターを作ります。ノーマルのグリップと木グリを眺めながら、ちょこっと勝手にアレンジ・・・汗。
これを基に、確認用の試作を造りました。
試作三つ目で、なんとかなりそうな物が出来ました。
白アクリルで本番です。
画像のものはこの後、取付金具が干渉することが解り、さらに改良することになります。
左右を接着して、外側の形状を加工します。
これだけ丸いと、うちのソフトでは3Dデーターは作れません。
なので、こんな電動工具を使いました。こいつでバリバリ削って形を造ります。
名前は、「ベビーサンダー」っとなっておりますが、これの何処が「ベビー」なのか?んじゃあ、「ベビー」でないサンダーはどんだけデカイのだろう・・・。
細かいところは、リュ-ターで削り、ヤスリで整えます。
本物と比べて・・・・
隙間は見苦しいので・・・
出来るだけフィット!
テッカテカ仕上にて、完成です。
コイツは、さらに手を加えられる。
それは、子連れさんのブログにて公開されるでしょう。
お楽しみに!!
おしまい
いくつもの工程を経てジャストフィットのステキなグリップが出来るんですね~!
工場潜入の某番組みたいですね(笑)
夜目にも眩しい色白な肌の柳腰にウットリ
アクリル材を削りますと削りカスが静電気を帯びて
あっちこっちに絡まって困りものです
力を入れすぎるとカドや薄厚の場所が割れやすく
シロウトには難儀な材料です
ABSではなくアクリルを選ばれた理由は・・色白?
>工場潜入の某番組みたいですね(笑)
そうですね~。私は好きです。材料の塊から少しずつ形になっていく様子が興味深いです。職人の作業の手元を、どアップで写して見せてくれるTV番組も好きでよく見ておりました。
ないとあいさん、こんにちは!
白アクリルを使用したのは、子連れさんの希望です。白いグリップと言うことでのチョイスだと思います。アクリルの加工は、ABS樹脂と比べるとその硬さゆえに削るのに時間が掛かります。でも、完成したときのシャープさ、磨いた時の艶などはアクリルに歩がありますね。
実銃は強烈なリコイルがあるので、各部にクリアランス(隙間)あったほうがいいんですね、
フレームにピッタリとフィットしてると、割れちゃう可能性が高いんですよ
一部が強く押されていたり、反ってると、バッキリいっちゃうんですね
ですので、実銃用のミキュレックには、その部分に隙間があるのかもしれません(想像ですが・・・)
実銃のグリップはリコイルのせいで割れたり欠けてるのけっこうあります(笑)
アクリルでここまで工作可能だなんて!(驚)
内側の工作も本当に見事ですね!
持ち主がうらやましい…
私も、手作業の物づくりが本業なので他業種の方の作業工程など、とても興味があります。
感心したり、自分の仕事に活かせる事も沢山あり参考になります。
ないとあいさん、ゴメンなさいm(_ _#)m
なるほど~!!
衝撃を逃がす為の隙間ですね!!
納得しました。あそこまで隙間が開くのは不自然だと思っておりました。
ラバー系のグリップは好みではありませんが、最近の大型リボルバーのグリップがラバー系なのは、そういった意味もあってのことなのかも・・・。なんて想像しています。
Take.Rさん、こんにちは!
アクリルも機械で切削する分にはあまり関係ないんですが、手加工となると大変です。ベルトサンダーで削ると切り粉が舞うんですよね~。
そうそう、今日時間が出来たんで、アレの図面起こしました。またそのうちシュミレーション画像飛ばしますね~。