カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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上原メジャー志願 「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と思う僕

2005年01月19日 19時14分04秒 | ☆提言・苦言・球界再編
以下はニッカンの記事より

■「契約金返す!」上原来季メジャーを直訴

なんでも06年のポスティング移籍を志願して、年俸のダウンまで提示。
そして入団時の契約金1億5000万円(出来高含む)の9分の4、約6600万円も「返還」するという作戦のようです。

僕の感想としては「まあ、さすがに頭を使ってきはりましたなぁ」ぐらいの印象で、別に取り立てて驚くようなことでもなかった。
阪神の井川投手による「夢です!夢です!行かせてください!」の一点張りに比べればスマートかもしれません。

で、もちろんジャイアンツ側は断固拒否の姿勢。
「うちはお金で選手を売り払うようなことはしない」と明言されておられるようです。

ジャイアンツ入団時よりメジャーからのオファーもあった上原ですから、その際に読売側からなんらかの「密約」があったのではと推測する声もあります。
契約時の裏金も含めて何か裏で動きがあった可能性はあるでしょうが、なにを語っても憶測になってしまうのでここではスルー。

なんといいますか…
正直な僕の感想としては「もう、おる奴だけでがんばろうや」というのが現時点で一番強いです。
そりゃね、メジャーのほうが個人個人のレベルは高いでしょうから、一対一の対決を日々繰り返している投手というポジション柄「Sクラスの選手との対決を!」と目標設定するのわからなくもない。

ちなみにこのSクラスという考え方は、しけたろう選手のこの記事の考え方をもとに記述しています。
しけたろう選手のこの記事は、うちのブログでも話題にした「メジャーと日本はレベル云々ではなく単なる"違い”なんじゃないのか?」という記事に呼応して書いていただいたのだと思うのですが…。

メジャーの選手をS、A、B、C、D、Eぐらいにランク分けした場合、AとかBに入れる日本人選手はごろごろいると思うんです。
でもSランクがいない。


たしかにこれが現実。
イチローもW松井も野茂も石井もみんな今ではメジャー。
また、投手というポジションは、いくら野球がチームプレイとはいえども基本的には1対1の個人勝負の側面がつよいポジション。
よりレベルが高い選手との対決に目標を設定するのは当然なのかもしれません。

ランクの話でいえば、例えばメジャーとの交渉が不調とみられるヤクルト・稲葉や中村ノリ選手は、メジャーでもそこそこはやれるはずです。
まったくもって通用しないなんてことは、おそらく現実的にありえないでしょう。
ただ、メジャーチームに不可欠なSクラスの選手に現時点でなれるか言われれば、決してそうではない。
そらそうです。
日本でもSクラスとまでは言いがたい選手なのですから。
日本野球の緻密な要素を結集し、それを世界に広める役割を背負った「日本野球の申し子」ともちょっと言いがたい存在。
ノリの場合は怪我もありますし、いくら守備もいいとは言えど、持ち味である打撃のパワーで対抗しようとすれば、いささか分が悪い。


ただ、しけたろう選手がおっしゃるように、「日本ももっと自分たちの野球のレベルの高さに自信をもったほうがいい」という考えは大事だと思います。
選手個人の力量にスポットをあてず、純粋なチームプレイとして考えたときのの日本野球の質は、世界に胸を張ってもいいレベルのものなのですから。
その質の部分では、メジャーと日本野球ってやっぱり単なる「違い」なんじゃないのかなぁと思いますが、いかがでしょうか?
あとは当事者である選手とファンがどちらを好むかという問題はありますが…。

また、組織の体質の違い・ファンの質の違い・球場の環境の違い、年俸の違いなど、言い出したらきりがありませんね。


で、話を戻します。
「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と。
それが井口・井川問題あたりから、このオフの動きをみていた僕の、今の正直な感想。

なんか、いやいやプレーされてもねぇ。
見ているこっちとしても、気を使ってしまいますしね。
そういう選手に気を使う事は、僕としてははっきり言って「めんどくさい」ですから。

ただ、放出の条件というか、希望があります。
日本球界が選手とマスコミとファンも含めて「スター」を生み出す努力を積極的にすること。
そのためには「国際試合の導入」あたりが一番手っ取り早いのでしょうが、それだけじゃね。

結局のところそのキーワードは「地域密着」に落ち着くことでしょう。
これなら敷居が低く、充分クリア可能なハードルだと思います。

「遠くのメジャーより、近くのプロ野球」

やっぱり、こういうことだなぁ。

今僕は西武ライオンズのお膝元に住んでいますが、街全体が西武ライオンズ中心に盛り上がっている気配は残念ながらありません。
日本一の球団なのにですよ?(西武グループの不祥事のおかげでパレードなども自粛されたという事情はありますが…)
少なくともたとえば大阪のように「実は僕、巨人ファンなんです」と言ったところで、「え、なんで?」と驚かれるような環境ではありません。

このあたりだなぁ、手をつけるべきは。

地域密着といえば、たとえば福岡ソフトバンク。
メジャー挑戦を視野に入れているといわれる城島でも、「今の福岡という環境になにひとつ不満がないのが問題」というようなことを発言していました。
選手にそういってもらえるほどの、居心地のいい温かい環境があれば…。
仮にスター選手がメジャーへ流出したところで、また次のご当地スターが誕生する可能性は高いのではないでしょうか?


なんか整理しきれないまま、思うがままにダラダラと書いて見ました。すみません。