熊本で水俣病が発生してから,もう50年以上になると思われる。新潟水俣病からも,40年は超えているだろう。
それでも水俣病問題は終わっていない。
チッソや昭和電工に対する損害賠償請求から,もっぱら国を被告とする損害賠償訴訟になって,訴訟の関心事項が,国の規制権限の不行使の違法性という問題となって,本当に長い長い訴訟が延々と戦われ,福岡高裁の和解で一応の決着が付いたのが平成8年だったか。それからでも既に13年になる。
その後に残った関西訴訟の決着が平成16年,それから5年という年月が流れて,まだまだ,自分が水俣病だと訴える人がいる。
公害や公害病は,かくの如く,後世に負担を残し,訴え続けていくものだ。
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