アメリカの調査団体の調査によれば,米国で死刑制度がある33州のうち、ことし実際に死刑を執行したのは9州で合計43人にとどまり,死刑判決も78件で,死刑制度が復活した1976年以降最低だった昨年の76件に次ぐ少なさとなったとのことである。
いかにも少ないという印象を与える記事だが,それでも,日本に比べれば,はるかに大きい数字である。
日本の新規死刑確定者の数は,オウ . . . 本文を読む
冬になると,酔っ払いの凍死と並んで,必ずニュースになるのが,風呂溺といわれる入浴中の主に老人の溺死である。
今回も,老人の溺死で,かつ頭部に傷があるという状況から,事故と事件の両方からの捜査が行われているとのことである。
頭の傷との関係でいえば,頭を殴りつけて気絶させ,風呂で溺れさせたということであろう。十分成り立つストーリーである。しかし,よくある風呂溺のパター . . . 本文を読む
証券アナリストが,傾いた企業と再生コンサルタント契約を結び,水増し増資をやって,金融商品取引法違反で逮捕されるという事件が起こった。水増し増資をやった会社の社長も,当然一緒に逮捕されている。
ほんとにもう,何というか,コンサルタントを称する人物には,怪しげなのが多い。今回の容疑者も,上場企業に不適切な資金調達を指南する人物として有名で,証券取引等監視委員会にも動向を注視されてきた . . . 本文を読む
亀岡の暴走事故の車の所有者の少年が,無免許運転教唆の罪で起訴された公判で,求刑1年に対して,罰金25万円の判決がなされたとのことである。
報道では,判決では,「量刑傾向を踏まえると検察官の求刑は重すぎる」としたとのことであるが,多分,それは量刑理由の核心ではないと思われる。
一般に刑罰は法益侵害に対する応報であるとされている。当該刑罰法規が保護しようとしている法益 . . . 本文を読む
38歳の男が31歳の女性を,犬の首輪を付けて全裸でアパートに監禁し,死亡させるという事件が発生した。
要するに,女性を犬扱いして飼っていたということのようだ。
社会全体での犯罪発生率が,必ずしも上がっていない中で(犯罪白書参照),こういった「猟奇的」な事件が,ポツポツと発生するのはなぜだろうか?。
たしかに,一面では,報道がこのような猟奇的事件に集 . . . 本文を読む
約2か月ぶりに2名の死刑囚に死刑が執行された。執行の間隔としては,これまでにない短さであるように思うし,今年になってから合計7名の執行がされているので,これからも,ある程度のペースで執行が進むと思われる。
また,今回の執行対象者は,死刑確定から比較的日の浅い死刑囚であることも注目される。確定から長期間を経過している死刑囚が,どのような事情で執行が延び延びになっているのか,興味のあ . . . 本文を読む
また,少年犯罪の厳罰化が議論されるようになっている。
少年犯罪については,10年くらい前に,年長少年の一定の重罪については,保護処分を原則とせず,刑事処罰を原則とする方向に改められ,少年も,重罪については,原則,刑に服することになった。
他方,少年犯罪の現状は,少年人口の減少よりも速いスピードで犯罪少年は減少しているという。統計数字でみる限りは,少年犯罪は重罰化と . . . 本文を読む
また,よく分からない投資話が出てきた。
英国の公認スポーツ賭博業者「ブックメーカー」を使った投資で高配当をうたい、多額の出資金を集めた投資会社「スピーシー」(大阪市)が、配当を停止し解約にも応じていない問題で、東京や大阪などの出資者43人は31日、ス社と幹部らに計約2億9千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした,ということだそうだが・・・
ブックメーカー投 . . . 本文を読む
いじめ自殺で揺れる大津市の教育長が,自称大学生の男にハンマーで殴られて負傷するという事件が起こった。男は,取調べに対して,「テレビやインターネットの報道を見て(澤村教育長が)真実を隠していると思い、許せないと思った」などと供述しているという。
あまり法律問題とは関係がないが,今回のいじめ自殺と襲撃という2つの事件に,どうも共通点があるように感じられる。
それは,明 . . . 本文を読む
温泉権の販売名目で700人から合計約70億円の出資を募ってきた健康食品販売会社に対して,配当がなされず,解約にも応じないとして,損害賠償の集団提訴がなされることになったという。
この会社は,温泉や鉱泉に関する権利を1口100万円で販売し,元本保証と年5%の配当を約束していたという。
こういう話を聞く度に,売る方も売る方だが,買う方も買う方だという気がするのは,自分 . . . 本文を読む