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シンガポールは今日も暑いなあ。

幻の?福建炒飯。

2008-10-02 | ローカルごはん
かつて梅田・ウェスティン大阪の「故宮」で食事した折、その日のコースの最後のお料理として登場した「福建式炒飯」。

美しく卵のからんだ香ばしい黄金色の炒飯に、細かく刻まれた色とりどりの海の幸・山の幸のふんだんに入った美しいあんが、とろりとかけられたそれは…食材の各々がしっかり自己主張している、にも関わらずそれらの味がひとつにまとまって何ともいえない美味しさを作り出しているという、稀有な逸品。

それが私の「福建炒飯」との出会いです。以来すっかりファンになった私は、他のお店のものも試したくて、機会のあるごとに探していたのですが…

ないんですよね、福建料理を出すお店。(泣)中華では有名な神戸でも、福建料理をうたう所はほんの僅かである上、ようやく福建炒飯に出会えても、お味のほうは今ひとつだったりして…

ところがここシンガポールの、代表的なローカルフードが「フライド・ホッケン・ミー」(福建風焼きそば)。これはもしや…?と思ったら、あるのです。普通に、普通のレストランに、あの福建炒飯が!

それら普通のレストランで出されるものでも、十分に美味しい。繊細さ、といった面ではさすがにホテルを凌ぐ事はないけれど、何より私はこの福建炒飯が、思い立った時にいつでも気軽に頂けるという事に感激です。(泣)

中国系シンガポール人には、ご先祖がその昔福建省から渡ってきた”福建ルーツ”の方が多いそうです。だから福建式がメジャーなのか…納得です。という事は、日本には福建ルーツの中国人の方が少ないのかな?興味深いですね。



↑「CRYSTAL JADE KITCHEN」にも福建炒飯がありました。 エビや小柱、ローストポークにきのこや野菜…と、あんもとっても具沢山。(ここは市内各所に支店があり、手頃な価格で気軽に中華料理が頂ける、ローカルさんにも人気のお店。数十種類もあるお粥も、おもしろいです。)

この日は店員さんに「グレーヴィソースかかってますが、いいですか」と確認されました。もしかしたら出てきた料理を見て「炒飯頼んだのに、何であんかけやねん!」となる外国人(というか日本人?)がおられるのかも…

知らずに頼まれた方にも、美味しい料理なのでぜひ味わって頂きたいなあと思います。

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