TIME IS ON MY SIDE

シンガポールは今日も暑いなあ。

明日はHari Raya。

2008-09-30 | シンガつれづれ
イスラム教のラマダンとは、断食月のこと。

ラマダンの一ヶ月は、朝の5時~夜の9時まで、食事はもちろん水さえ飲んではいけないという厳格さ…(病気の人や妊婦さん、小さいお子さん等はさにあらず)

ちなみに心なしか、午後の遅い時間に出かけると、郵便局の(いつもは笑顔の)マレー服の女性職員の方もお元気がないような…(泣)

そして明日はいよいよ「ハリ・ラヤ・プアサ」ラマダン明けの、盛大なお祭りの日です。一ヶ月にも渡る苦行も、あとほんの少しの辛抱。ちなみにムスリムの方達は、ハリ・ラヤを迎えるにあたり服やインテリアを新調されたり、お祝いのカードを贈り合うのだとか。そして当日の朝は家族そろってモスクに出かけるのだそうです。日本のお正月のようですね。

多民族国家のシンガポールは、ハリ・ラヤの日も、ヒンドゥー教のお祭り「ディーパワリ」(10月末)も、中国の旧正月も、祝日でお休み。小さな国に、さまざまな文化が溢れていて、本当に興味深いです。

そして異なる文化を知り、相手を知る事は、とても大切な事だとも思います。相手を知り、相手の事情をくんで、お互いを思いやる心を持つこと、それは平和への近道のように思えます。

それにしても…私はお腹が空きすぎると情緒不安定になり、血糖値の関係か、手が震えて倒れそうになったりもするという、ややこしいタイプです。もしも私が食の戒律を持つ文化の中に生まれていたら…きっと周囲に相当迷惑をかけていただろうな…

こちらは相変わらず暑い日が続いていますが、日本はぐぐっと気温が下がり、秋らしくなっているそうですね。そして実りの季節到来ですね。松茸!さんま!栗!ああ、日本の皆さんが羨ましい!(泣)悔しいので(?)先日頂いた小籠包の写真を載せておきます(笑)冗談はさておき、皆さんも季節の変わり目、風邪などにはくれぐれもご注意くださいね。

             

祭りのあとで。

2008-09-29 | シンガつれづれ
昨夜のシンガポールGP、F1史上初の夜間・市街地コース。レースと、そしてシンガポールの夜景を、楽しまれた方も多いのではないでしょうか。でもハプニング続出で、何だかクレイジーなレースでしたね(汗)特にフェラーリはさんざんな展開で、気の毒でした。こちらの映像では、マーライオンちゃんも時々写っていましたが…ご覧になれたかな?

私は昨日の決勝、始めのうちは亡きセナや当時のさまざまな出来事を思い出したりして少し感傷的になりましたが…F1はやはり楽しい。この緊張感、ワクワク感は、なかなか他では味わえないものだと思います。観戦前に、もう少し色々と調べておけばよかった…と、思ってしまったという事は、ついにF1熱再燃か!?

しかし連れ合いは、非現実的なF1マシンよりも、身近な市販車が恐ろしいパワーを発揮するGTカーレースのほうが好きなので…今後色んな面で、何かにつけ、どちらを優先するかという事が課題になってきそうですね(笑)

いずれまた、サーキットで観戦したいものだなあと思います。

それにしても…私が見ていた頃、バリバリの若手だったバリチェロやクルサードがすっかりおじさ…いやベテランになっていたり、伝説の名ドライバー、ではなくその息子さん達が何人もステアリングを握っていたり…色々な意味で、時の流れを感じたレースではありました。


セナも天国で、このレースを観てたかな…

            

「上陸記念の地」の夕暮れ。

2008-09-28 | シンガつれづれ
                

今も「上陸記念の地」に佇み、シンガポールを見守っているラッフルズ卿。夕暮れ時のこの場所にも、今まさにF1マシンのエグゾーストノートが響き始めています。自分の愛した地でのF1開催を、彼も天国から笑顔で見つめているでしょうか?

…というのは、昨日の話。マシンの快音だけでも、間近に聴ければ…とマリーナ周辺に出かけましたが、さすがに一般客が覗き見できそうな場所は全て黒幕で目隠し!(当然、高価な観戦チケットを購入したお客さんに不公平ですものね

せっかくここまで来たことだし、マシンの爆音をBGMに夕涼みでも…と、シティホール周辺をお散歩していた所、何と偶然にも、マシンの姿を少しだけ伺える場所を発見しました。

人間、欲を出さずに流れにまかせるほうが、意外と幸運に出会えるのかもしれないですね。このラッキーな場所に出会えた人々、皆さんマシンを見つめて胸躍らせておられる様子でした。(むろん私もね



午後10時からの予選はTVでじっくり見たかったので、フリー走行終了後すぐに帰途につく事に。折りしもクラーク・キーではRiver Festivalの真っ最中。帰る道すがら、その方面からクルーズしてきたボートの光がキラキラ水面に映えて、とても美しかったです。

  

余談ですが…昨日某所で偶然にも、F1チーム・ウィリアムズの総帥フランク・ウィリアムズ氏がおひとりでおられる所に遭遇しました。でも、余りにもあり得ない方と、余りにも至近距離でさりげなく遭遇した為、我が目を疑っているうちにその時間は過ぎてしまいましたが…いやはや、貴重な経験でした。

F1ファン以外の方は、「ど…どなた?」とお思いかもしれませんね(汗)連れ合いも、その時は反応が薄かったのですが…その後TVに写ってはるのを見て仰天しておりました(笑)

ちなみにポール・ポジションは、フェラーリのマッサ。こちらではまもなく決勝が始まります!日本の皆さんも、シンガポールGPぜひお楽しみくださいね


ドリアンパフの衝撃。

2008-09-24 | ローカルごはん
          

以前にも書きましたが、ドリアンの、あの強烈な匂いになかなか手を出す勇気のなかった私。その後某アイスクリームショップの「ドリアン味」を試した所「?○▲☆×!」だった為、私にはやはり無理か…と思っていました。

ところがその思いは、このお店、イーストコーストのJoo Chiat Rd.に面した「Puteri Mas」のドリアン・パフを頂いて、完全に覆されました。

     

このお店の、ひと口サイズのふわふわシューの中に入っているのは、クリームではなく100%ドリアンの果肉のみ。

いやはや衝撃的です。とろりと濃厚なドリアンの味わいは、まさに何かのリキュールの風味を加えた、上質なクリームのよう。甘くて、香り高くて、お口に残る後味にさえ、陶然となります。そして実はあの独特の匂いの成分が、果実にしみると何ともいえない後をひく感じを引き出すという事が分かります。(あのくさい匂いはない)

これは本当に、果物なのか…??思いもよらぬ魅惑的な味わいに、パフを口に運ぶ手が止まりません。おお、ドリアン様…こんなにも高貴なお味の果物だったとは!

そしてぼんやりしていると売り切れ必至の「Puteri Mas」。今は、私も敬遠していた日々を取り返すかのごとく(笑)通わせてもらっています。

ところでドリアンという果物は非常に高カロリーで、食べ過ぎると急激に血糖値が上がり命にも関わるのだとか!実際それで病院に運ばれる人が毎年何人かは出る、とはマレーシアの人の話。

といっても、相当な量の果実の入ったあのトゲトゲの実を、さらに一度に何個も…というような無茶をしない限り、大丈夫との事です。でも、この味の虜になって、危険を顧みず食べ過ぎちゃう人の気持ち…少しわかる気がします。

とはいえまだ、果物屋さんのあのトゲトゲのリアル・ドリアンを買うには、勇気が出ない小心者の私でした。だって、やっぱりくさいんだもの…

          
(Joo Chiat Rd.のあるKatongエリア界隈には、昔ながらのショップハウスが立ち並び、のんびりとしたアジアな時間が流れています。)


GRAND PRIXの週末。

2008-09-23 | シンガつれづれ
我が家の壊れたPC…根性で直しました!途中、何度あきらめて投げ出そうとした事でしょう(泣)無事起動し、いつものWindowsマークがディスプレイに現れた時の感激といったら…最初のセットアップ完了時の、100倍くらい嬉しかったです。励まして下さった皆さん、有難うございました!

という訳で、ブログもようやく再開です。

今週末は、いよいよシンガポールGP。街もF1がらみのイベント盛り沢山です。マクラーレンのマシンを展示中と聞いて、先日オーチャードのパラゴンをのぞいてみた所、ちょうどTAGHeuerのプロモイベント中。

THとモータースポーツとの関わりが時系列で紹介されていて、おかげで思わぬ所でアイルトンに出会えました。あの、イエローのヘルメット(レプリカ)も展示されていて、懐かしくて泣きそうに(泣)  



ところでF1といえば…PC不良の間に中秋節のお祭りが終わってしまいましたが、それまでの間連れ合いが毎日のように月餅をもらって帰ってきていて、その中にこんなのもありました。



まさかの「F1月餅」です。(笑)
定番のBakedではなく、和菓子の練りきりのような食感のSnow Skinタイプ。余りのカラフルさに一瞬ギョッとなりますが(シンガポールは食品加工技術の高さで有名)何と実はこの「F1月餅」、食べてみると、まわりのモチモチ感といい、蓮の実餡の風味といい、意外にも?今まで頂いた月餅の中で一番美味しかったです(笑)

GP決勝当日は、日本でも午後10時から中継が入るようです。おそらくTVでも、シンガポールの美しい夜景を堪能できるはず!F1史上初の夜間・市街地レース、ご興味のある方はぜひご覧下さいね。



↑Nicolle HighwayとRuffles Blvd.の交差点。正面にはShenton Wayの高層ビル群。普段、私もバスで通るこの道も、コースの一部。レース当日はF1マシンが駆け抜けます。右手にはレース用の照明が設置されていて、観客席も見えるでしょう?



なみだ雨の木。

2008-09-21 | シンガつれづれ
皆様、ご無沙汰しております!お元気でいらっしゃいますか?先日、コメント欄にも少し書かせて頂きましたが…PCが使えずに難儀しております。只今、孤独でそして果てしない、修復作業に取り組んでいる最中です。(泣)

今日は、無理やり持って帰ってもらった連れ合いのノートでの、久々のブログ更新ですが…

いやはや、PCそしてインターネットの、失って分かる有り難みよ!どれだけそこから得られる情報や、各種ツールに頼りきっていたかという事を、まざまざと実感している次第であります。トホホ…

10数年前には、あれば便利、なくても普通だったPC…いつの間にかこれほどまでに「なくてはならない大切な存在」になっていたのですね…まるで「別れて初めて気づいた、あの人の大切さ」という感じですね。

私の心は、あの人(=壊れたPCのこと)を思って涙雨…そしてこの木の名前は「RAIN TREE」。晴れていても、雨が降っているように見えるでしょう?シンガポールのそこかしこで見かけますが、何だかこの木を見ると、不思議と気分が落ちつきます。

頑張って、早くPC直しまーす!何とか機会を見つけて、このブログもUPしますね

            

Singapore Botanic Gardens.

2008-09-10 | シンガつれづれ
                                 
          
私のお気に入りの場所…それはボタニックガーデン。
マーライオンにもナイトサファリにも行っていないのに(笑)リピートの日々です。

たくさんの緑に囲まれ、街を歩いていてもさまざまな木々や花に出会えるシンガポール。普通に歩いてるだけで、面白い形の木や草を見つけたり、何か良く分からない実が落ちていたり、と本当に楽しいのですが、1859年設立のこの広大な植物園(東京ドーム11個半の広さ)ではさらに圧倒的な緑を堪能する事ができます。

           

強烈な太陽の光を存分に浴び、雨の恵みを体いっぱいに受けて生きる、熱帯の植物達。ここは整備された公園ではあるけれど、それでも彼らが、一生懸命私たちの地球を守ってくれているのだと思うと、感慨深い気持ちになります。

どの花も木も、ついカメラに収めたくなります。私の拙い写真からではありますが…美しい緑、味わってみて下さい。(PCに向かわれる目の疲れが、取れるといいですね)

           
           
           
            
           

この美しい公園で、植物観察はもちろんの事、家族でお弁当を広げたり、お昼寝したり、絵を描いたり、バドミントンに興じたり…皆さん思い思いに緑の中で楽しまれています。ひたすら走る、欧米人ジョガーもよく見かけます。レストランやカフェも併設されていて、一日を本当にのんびり過ごす事ができる場所。

湖のステージで、二胡の演奏会が開かれていたりもします。見た事もない鳥や、かわいいリスもいて、新しい発見の連続に、飽きる事がありません。近くに住んでいたら、毎日のように足を運んでしまいそうです。

            

それにしても「東京ドーム11個半の広さ」って、関西人の私には今ひとつピンときません…「甲子園球場○○個分」育ちですから(笑)いずれにしても、広い、という事でね(笑)

the moon in the moon.

2008-09-08 | ローカルごはん


連れ合いが、職場から月餅をもらって帰ってきました。
この時期、企業の手土産にも月餅が大活躍のようです。

こちらは、SHANGRI-LAのもの。
でも、取引先の手土産という事は!?・・・まさか・・・もしかして・・・



うわっっやっぱり、入ってたーーー!

「好き嫌いが結構分かれる」と聞いていた為、今まで敬遠していた、卵入り。
でも何故か月餅の中で、最もお値が張る、卵入り。(確かに手間がかかりそう)
しかも、これはシングルではなく、ダブルの卵入り。

黄身餡入り、という意味ではなく、味付けされたふつーの卵が入っているという事実に、カルチャーショックを受ける人も多いという、あの噂の卵入りに、ついに出会ってしまった・・・
(ちょっと引き気味)

でも、たまたまこの前日「ホテルメイドのなら、卵入り普通に美味しく食べられますよ」と、さる駐在の方から聞いてもいたので・・・



おそるおそる・・・(もぐもぐ)

何だか・・・ほんのり甘く、しっとりと風味豊かなロータス餡・・・の味の後にしょっぱいというか何だかハムっぽい風味の卵の黄身の味が来て、何とも不思議な感じがします・・・

でも、もしかしたら月餅はひとつが大きいので、甘い餡ばかりで食べるより、少し塩気の風味が出てくる事で飽きないとも言えるかも・・・

チャイニーズの方には黄色が幸運の色だそうなので、縁起かつぎもあるのでしょうね。
お月様の中にお月様、という可愛さというか、おめでたい感じもありますし・・・

その、お気持ちは有難く頂戴するとして・・・
やはり私は、普通のロータス餡ので良いです。(笑)

・・・と思っていたのですが。

不思議な事に、しばらくして(すぐじゃありません、2日後くらい)あの妙な味をまたちょっと食べたいなと思っている自分がおりました。

恐るべし!Dobble Yolk Moon Cake!!!

赤い馬との遭遇。

2008-09-05 | シンガつれづれ

ただ歩いているだけでこういう風景を見かけるようになると、F1GPの到来をしみじみ実感します。

赤い跳ね馬・フェラーリのマシン。

(2004のサンマリノGP、優勝したシューマッハーが実際に装着したタイヤも合わせて展示。ブリヂストンのコマーシャルですね)

このイタリアの赤には、やはり目を奪われます。

12気筒エンジンを積んだフェラーリの放つ、他のマシンよりもワンオクターヴ高いあのエグゾーストノート。サーキットで、その余りの艶っぽさにクラクラした事を思い出します。

マリオットホテルにはルノーの、パラゴンにはマクラーレンのマシンも展示されているとか・・・。F1を見なくなって久しいのに、何だかワクワクしている自分がいます。(チケット買ってないのにね)

ところで史上初のナイトレース。F1の週末、シンガポールに世界のセレブリティが大集合との噂。

「もしかして・リスト」には、ベッカムやロナウド、G・ルーカス監督の名前も。Amber Lounge Partyにウェズリー・スナイプスが来るらしいよ、と連れ合いに話すと、ウェズリー・ファンの彼は目を回していました。

ちっちゃな国なので、どこかですれ違うかもよ、と慰めましたが、99%くらい無理でしょうね。

その甘さが、切ないのよ。

2008-09-04 | ローカルごはん
飲みかけのライムジュース・・・

ライムのグリーンに、コースターのグリーン。
それらのグリーンが、あざやかな植栽の緑色に映えて、素敵に涼やかな風景。

・・・グラスの氷が、カラン、と音をたてる。
池には、優雅に泳ぐ魚たち。
南国の午後に、暑さを忘れさせてくれる、ひとときの爽やかな時間。


・・・・・・と思うでしょ?そう見えるでしょ?
甘いです。いえ、考えが甘いとか、そういう事ではなくて・・・

飲み物が、甘いんです!(泣)

どこで何を飲んでも、とても甘いの。(泣)オーチャードのバーで頂いた、ライムジュース。こんなにも爽やかに見えるライムジュースも、甘いです。お砂糖的甘さのない飲み物は、屋台の搾り立てフレッシュジュースか、水とお茶くらいか?

おっと・・・油断していました。お茶でさえ・・・



この国へ来た頃「緑茶発見!わーい!」と、成分表示もよく見ずに買って飲んだ私。あなたは、ジャスミン風味グリーンティーと聞いてどんな味を想像されますか?あなたがご想像なさったその味に

角砂糖を3つほど入れて下さい。(泣)

概ね、ペットボトルや缶のドリンクは甘く作られているようです。そういえば緑茶ブームの欧米でも、まだまだお砂糖入りが主流と聞きますね。先日「日本メーカーだ!これなら・・・」と思って買ってみたポッカのピーチティーも、やっぱり甘かった。(泣)(注・日本製の甘くないドリンク類もデパート等で売ってますが、如何せん割高。)

おやつが豊富であるのと同様、ここは赤道直下の南国、きっと暑さに消耗する体に効果的にカロリーを補給する為なのですよね。もっとハードに行動して、この甘い飲み物の醍醐味を味わわなくては、と思う次第です。(笑)

こんなにも食べ物の美味しいシンガポール。何とか頑張って、チャイニーズティ(→どこで飲んでも常に無糖)と屋台のフレッシュジュース以外の食事の友を探してみます。(でもヤクンなどの温かい紅茶の甘いのは「甘いな」とは思うけれど平気。不思議・・・)


(Tigerはもちろん甘くないよ。あの娘もこの娘もラッパ飲み

在食新加坡。

2008-09-03 | ローカルごはん
         
                (老舗の多い、East Coast Rd界隈)
        
連れ合いが職場の付き合いで遅くなる夜は、食事を近所のフードコートで済ませている。

「Hi!」と笑いかけると、お姉さんは「また来たね」というようにニコッとしてくれる。「ご主人は?」「今日はひとりよ」「じゃあ持ち帰り?」「いや、ここで食べるよ」「OK!」「今日もカレーかけてね」「もちろん」

彼女はチャイニーズらしいが、英語が話せないらしく(中国本土から来た人かもしれない)実は笑顔と目線とジェスチャーだけでの会話だ。それはマレー風ご飯のお店。好きなおかずを指さして選ぶと、ご飯と一緒に盛ってくれる。そしてご飯にはカリーをひとすくい。

青菜炒め。淡色野菜の炒め。塩加減がいい感じ。もやしのマリネ風。ゴーヤのチリソース。鳥の唐揚げ。魚の唐揚げ。それらの甘酢風。マトンのカリー。チキンのカリー。十種類以上もあるおかずは日替わりで、どれも美味しい。そしていつもお客さんが並び、途切れない。

選ぶおかずの数や種類によるが、私の場合は概ね約250~300円。でも私には食べきれないほどのヴォリュームだ。支払いを済ませ、お皿を受け取り「謝々」を言うと、シャイな彼女はまた少し恥ずかしそうにニコッとしてくれる。

         

昔、旅行でこの国を訪れた時には、実は食の面ではあまり印象に残らなかった。でも、十分な下調べもない僅か数度の食事で「シンガポールって普通ね」と思って今まできた事が、何と浅はかだったかとしみじみ感じる今日この頃。

この国の三大民族の中華、マレー、インド料理以外にも世界各国の料理が揃い(和食もね)、さらにそれらが融合したローカルフード、おやつにフルーツ…

「安くて美味しい」は当たり前。高ければ、そのさらに上のレベルを求められる。そんなまるで大阪のような、シビアなグルメ事情を持つこの国では、お洒落なだけのお店は確実に淘汰され、美味しいお店だけが生き残っていく。

シンガポールは、まさに食いしん坊のユートピア!今まで知らなかった…シンガポールがこんなに美味しい国だったなんて!!!

…と、誤解していたお詫びの為にも?世界の中のもうひとつの美食天国・日本の皆さんに、この驚きと感動をお伝えしたかった私なのでした

ところで連れ合いは「ホーカーズにお好み焼きの店出したら流行らへんやろか?」と言っています。確かに今、和食ブームのシンガですが…どうなんでしょう(笑)

隣の芝は…かもしれないけれど。

2008-09-02 | シンガつれづれ


非常に治安が良く、インフラは高度に整備され、社会システムも合理的。生活・教育水準も高く、多くの人が2ヶ国語以上の言葉を話す。先進国であり、アジア第2位の経済大国でもある。街を走るのは、ピカピカの欧州車と日本車ばかり。

独立当時の生水も危険で飲めない状況から、40数年で今のように発展したこの国では、普通のようで普通はなかなか行われにくい事が、きちんと普通に行われているという印象を受けます。

車の値段は日本の3倍。ブランド品も普通に高価。タバコはひと箱1000円弱。でもバスは安く、電車も安く、日用品や食品も、普通の品質の物がおしなべて安い。(郊外の我が家から中心部まで、バスで80円くらい。)

ゴージャスなレストランも多いけど、庶民の台所・ホーカーズでは一食300円でとっても美味しいものが食べられる。(しかも食の安全・衛生面は政府により厳しく管理され、いつもどこでも安心して食事を楽しむ事が出来る。)

「贅沢なもの(=なくても困らない)」や「ないほうが国民の為に良いもの」は高価だけど、生きる為に必要なものや、庶民の足は値段が低く設定されているこの国には、ホームレスの方の姿は見えません。街の募金活動では、多くの人がお金を入れていきます。治安の良さといったら、まるで昔の日本のよう。



私が見ているのは表面的なものかもしれないし、実際は色々な問題もあるのでしょう。

でも少なくとも、マレーシアからの分離独立後、国家の生存を賭けて必死に舵を切ってきたこの国の政府が、今も常に「全ての国民の平和で豊かな暮らし」と「国家の発展」を最大の目標として努力し続けているという事は、物価の面以外にも、生活の中のさまざまな場面で伝わってきます。(滞在間もない外国人の私にさえも。)

そして信頼のおける、強力な政府を持つ国家は、こんなにも便利で暮らしやすい国になるのか、と…。その中で、マレー系、インド系、中国系…顔も、信じる神様も違う人々が皆で「シンガポール人」として、争う事なく暮らしています。

昔、旅行で来た時には、この国の事が心に深く焼きついたかというと正直そうでもなかったのです。そのまま特に関心も持たずに今まできて、ひょんな事からこの国で暮らすようになった訳ですが、今はこの「小さいけれど凄い国」への関心は日々深まるばかりです。(美味しいものも多いしね

長々と書いてしまいましたけど…どなたかシンガポーリアンが見はって「えー全然違うんですけど?」となったらどうしよう(笑)

でも、今日もシンガポールでは、立派な邸宅にも、普通の公団アパートの普通の窓辺にも、たくさんの国旗が掲げられています。みんなが笑顔で「シンガポールが大好きでーす!」と言っているような雰囲気が、そこには溢れています。


アーチュウデザート。

2008-09-01 | ローカルごはん


Riang Seah Streetは、賑やかなBugis界隈から、道一本挟んだ向かいの小さなグルメストリート。

昔ながらのアジアンなショップハウス風建築の飲食店が立ち並ぶ、その風景の向こうにサンテックシティの巨大ビル群が見えているという…何だか大友克洋監督の映画のような、近未来感のある通りです。

Bugisやサンテックシティ周辺に出かける折、お茶の時間に重なると時々このRiang Seah St.の「阿秋甜品」(Ah Chew Desserts)に寄ってみます。

これは「Yam with Sago」(タロ芋入りタピオカミルク)。

 

こちらへ来てから、すっかりヤム入りデザートAddiction…しかもタピオカもココナツミルクも溺愛、の私には…香港スタイルのすっきり甘すぎないタピオカミルクと、ほっくり素朴なヤムの組み合わせが、美味しい~

多くのおやつはHot/Coldの両方がありますが、こちらの人は「冷たいものは体の芯を冷やす」として控えられる事が多いそう。

この日のものはColdですが(→暑いのと、外席だったので安心して・笑)暑い日に外で熱いデザート・スープをフーフー頂くのも、もの凄く体に良い感じがして好きです。勿論汗ももの凄くかきますけどね

ところで、シンガポールでは老若男女・皆さんおやつがとてもお好きなんですね!デザート屋さんも、街角のスナック屋さんも、いつもお客さんが一杯で、男性おひとり客がデザートスープなどを召し上がる姿もよく見かけます。暑さに消耗する体へのカロリー補給、もあるかと思いますが、如何せん美味しいおやつが多い!

上記のAh Chewにあるような中華風おやつだけでも、毎日食べてもとても制覇できないほどの種類がある上、さらにマレー菓子にインドのスナック、おやつ好きにはもう…



でも、日本のおやつの事もちょっと懐かしいです。暑い暑いこの国で、今頂きたいのは和久傳の西湖、老松の夏柑糖、麩嘉の麩まんじゅう…ああ、これも挙げるときりがないですね(笑)