水の丘交通公園

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福井鉄道 デキ2形電気機関車

2012-02-22 21:50:38 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
福武線と鯖浦線(鯖江~水落~織田間。昭和48年廃止)の貨物輸送用に導入された
電気機関車である。
昭和24年にデキ2号の1両が製造された。
製造したメーカーは東芝である。
本形式は書類上、三井鉱山三井鉱務所からの譲渡機という扱いとなっている。
実際は戦後の資材不足により各社車両不足に悩んでいたものの製造枠が決められており、
新造機関車の導入が難しかったため、比較的、新車を作る枠が大きかった三井鉱山から
1両分の製造枠を譲ってもらい本機を製造している。
従って1度も三井鉱山で使われたことはない。

車体は全鋼製で当時の私鉄用電気機関車の標準ともいうべき凸型デッキ付きである。
塗装はブルー1色である。
主制御方式は抵抗制御でブレーキは空気自動ブレーキである。
台車は電車用のイコライザー式ボギー台車を採用しており、従台車はない。
モーターの駆動方式は吊り掛け駆動方式で全車軸装備となっており、出力は74.6kw×4である。

登場以来、鯖浦線と福武線で運用され、鯖浦線廃止後は福武線の貨物輸送で活躍した。
福武線の貨物輸送廃止(昭和54年)後は西武生車庫で入換車として活用された。
現在も残るデキ1形デキ3号よりも出力に余裕があるため、長く運用されたが
コンプレッサーに不調を来し、平成10年以降は休車となり、平成13年に正式に廃車された。
廃車後もしばらく西武生車庫にて留置されていたが、平成18年に低床車(名鉄岐阜600V線からの
譲受車)の導入と在来車の置き換えを実施した際、留置場所を確保するため解体処分された。


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