水の丘交通公園

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北越急行 HK100形電車

2009-05-03 21:13:23 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
北越急行ほくほく線(六日町-犀潟)の開業用に際し、同線の地域輸送向けに
登場した車両である。
平成9年に9両、平成10年に1両、平成15年に2両の計12両が製造された。
このうち、HK-100-8と-9の2両(以下、イベント車)と平成15年に増備された
HK100-101+-102(以下100番台)はイベント対応車である。

車体は鋼鉄製で新潟鉄工所、新潟トランシスが第三セクターやローカル路線向けに
製造している車両と共通のデザインを採用している。
正面は貫通型でヘッドライトを貫通扉上部に、LED式標識灯(テールランプ併用)を
左右窓下に配している。
100番台は標識灯の形状が変更され高輝度ランプも取り付けている。
正面の運転室ガラス、及び貫通扉ガラスには破損防止の為、外付けのツララ切りを
設置している。
塗装はホワイトにブルーとレッドの帯が入り、正面貫通扉は上部がブルー、下部が
レッドの塗り分けとなっている。
イベント車はグラデーションカラーで片方がレッド、片方がブルーの帯、
100番台は同社の特急車「スノーラビット」に準じたエンジとシルバーの帯と
なっている。
なお、現在はイベント車も100番台に準じた塗装に変更されている。

側面窓は路線の環境上、窓を開けることが出来ないため、全て固定式である。
ドアは前後2箇所で、ボタン操作による半自動ドア対応が可能となっている。
運転室が前後にある両運転台で単行運転も可能だが、100番台は片運転台の
2両固定編成となっている。

車内は一般車がセミクロスシートで、イベント車、100番台はオール転換
クロスシートでドア付近にはガラス仕切りがある。
運転席後方にLED式旅客案内装置と運賃表、運賃箱が設置されている。

イベント車のうちHK100-8は平成14年にトンネルの多い沿線の条件を利用して
走行中の車内天井に星空を浮かび上がらせるプラネタリウム列車「ほしぞら」へ
改造された。
この車内上映はひじょうに好評であったため、本格的なプラネタリウム列車として
100番台が増備された。

100番台は「ゆめぞら」と命名され、全車にプラネタリウムを設置したほか、
連結側にロングシートが設置され、この部分だけ常時照明が点灯され、
読書をする乗客への配慮が為されている。
トイレは設置されていない。

主制御装置はVVVFインバータ制御で、起動加速度3.0km/h/s、最高速度110km/hの
ローカル路線用の車両としては高い加減速性能と高速性能を有している。
これは最高速度160km/hで運行されている特急「はくたか」に先行しつつ、
同列車を支障することなく退避駅に逃げ込む必要があるためである。
ブレーキは回生・発電ブレーキ併用電気指令ブレーキで、
台車はボルスタレス台車である。
運転台は左手操作型ワンハンドルマスコンで運転士支援モニターが設置されている。

一般車と「ゆめぞら」、「ほしぞら」以外のイベント車は、通常の快速列車や
普通列車に2連、若しくは単行で運用される。
「ゆめぞら」と「ほしぞら」は休日を中心に運用されている。
同車が入る列車についてはほくほく線のホームページを参考にされたい。


一般車の車内。

運転台。円筒形の物体は運転士の帽子。

HK100-100番台「ゆめぞら」。車内を見たかったが、この時は待機中で
入れなかった。


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