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東京臨海高速鉄道 70-000系電車

2009-01-09 17:25:08 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
平成8年の臨海副都心線(→りんかい線)開業用に製造された車両である。
全部で86両が製造され、うち80両が在籍している。

形式の公称は「ななまんけい」である。車番の読み方はハイフンより左2桁が
ゆりかもめ7000系電車と同じく東京都における臨海地区を走る車両を現わし、
ハイフンより右2桁が編成番号、一番右の桁が号車番号で新木場側から順に
0、1、2・・・と続いて末尾は9である。

正面は209系をベースにしながら、やや柔らかなイメージに仕上げられている。
トンネル区間を走行するが、トンネルに幅を持たせて避難通路を確保しているため、
非常用貫通路の設置はされていない。

車内は片持ち式のロングシートである。ドア上にはLEDスクロール式の
旅客案内装置とドアチャイムが各ドアに装備されている。
ただし、平成14年製造のものは各車2個ずつ減の千鳥配置に変更されている。
ベースの209系ではドアなどの無塗装化や簡易なパーツを多く使っているが、
本形式では化粧板仕上げにしている箇所が多く、やや上等な雰囲気になっている。
側面窓は大型のものが固定、車端部のものが1段下降式であったが、
後に大窓も、換気能力向上のため、各車片側1枚ずつ変則2段上段下降式に
改修されている。
行き先表示は当初、字幕式であったが、第6編成(70-060~069)以降はLED式となり、
在来車も現在はそれに揃えられている。

主制御装置はGTO式VVVFインバータ制御である。勾配のきつい地下や
高架を走るため、電動車は10両編成中6両ある。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキである。

編成は、開業当初は4連で4本が用意された。
平成11年に列車増発のため、4連1本が追加され、4連5本体制となった。
更に平成13年の天王洲アイル駅開業時に4連1本が加わって4連6本となった。

平成14年の大崎延伸及び埼京線との直通運転を開始では、10連4本を
新造するとともに、第6編成に新製の中間車を挟んで10連化、
第1~5編成も同じく新製の中間車を挟んで
6連となり、大崎~新木場間折り返し運転用になった。
これにより10本(6連×5本+10連×5本)80両体制となる。
6連のものは、運転台に「6連」と書かれたマークを表示していた。

平成16年のダイヤ改正で埼京線への直通運転が大増発されることになり、
付随車6両を増備して6連5本を10連3本に組み替えた。
組み替え方は、まず6連2本の編成を解いて、残りの3本に電動車ユニット(2連)
1つずつを渡し、そこに付随車2両ずつを組み込むものであった。
これにより、先頭車両4両と中間電動車2両(ユニット)が余剰となっている。

余剰となった分についてはJR東日本に譲渡されて八高・川越線用の
209系3100番台に改造されている。これについてはいずれ紹介する。

現在はりんかい線と乗り入れ先の埼京線を経由し、川越線の川越まで
運行されている。
運用上の関係で新宿などで折り返す、りんかい線に戻らないものに就く場合も
ある。


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