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東京急行電鉄 6000系電車

2010-10-16 21:40:21 | 電車図鑑・私鉄電車(関東)

大井町線の急行列車の運転開始に伴い導入された車両である。
平成20年に6両編成×6本=36両が製造された。
製造メーカーは東急車輛である。
各構成形式と編成の組み方は大井町側から順に以下の通りである。

クハ6100形+デハ6200形+サハ6300形+デハ6400形+デハ6500形+クハ6600形

主制御装置付きの電動車はデハ6200形とデハ6500形、補助電源装置と空気圧縮機付きの
電動車がデハ6400形、同じく付随車がサハ6300形となる。
デハ6400形とデハ6500形はユニットを組んでいる。
なお、東急で「6000系」を名乗る電車は2代目で、区別のため「新6000系」と呼ばれることもある。

車体はオールステンレス製で基本的に田園都市線の5000系をベースにしているが、
正面デザインを大幅に変えて個性を出している。
正面は向かって左側に非常用扉のある貫通型で、「く」の形をした大胆な流線型を
採用しており、スピード感を強調している。
行き先表示はフルカラーLEDで正面と側面に設置している。
塗装は正面から屋根上にかけて赤、側面は「く」の字型のストライプ状に
大井町線のラインカラーのオレンジのラインが入れられている。
なお、「く」の字の帯は3・4号車を境界に尖っているほうが先頭車側を向くようになっている。

車内は片持ち式のオールロングシートでモケットは座面をオレンジ、
背もたれを幾何学模様としたものを採用している。
肘掛は形状が曲線的なものになり、スタンションポールも立ち客も掴みやすいように
弓なりのものを採用した。
この他、つり手の一部を低くする、床面の高さを低くし、ホームとの段差を少なくする、
車椅子スペースにL字型の手すりを2段設置するなどバリアフリーに配慮している。
ドアは片側4箇所で全て両引き戸である。
各ドア上部には液晶ビジョンを2つ設置しており、右側で停車駅などの旅客案内、
左側でCMや沿線案内などを表示している。

主制御装置はIGBT式VVVFインバータ制御でブレーキは全電気ブレーキ対応回生ブレーキ付
電気指令式ブレーキである。
台車はボルスタレス台車でモーターの駆動方式はTDカルダン駆動方式である。
パンタグラフはシングルアーム式でデハ6200形とデハ6500形に搭載している。
運転台はワンハンドルマスコンでTIMS(列車情報管理システム)付きである。

登場以来、大井町線の急行列車でのみ運用されるが、入出庫を兼ねて田園都市線の
中央林間、長津田、鷺沼発着の列車も存在する。
ただし、これらの列車も大井町線内は急行運転である。
これは大井町線の急行停車駅以外のホーム設備が5両編成までで(九品仏は4両分、
戸越公園にいたっては3両分しかホームが無い。ちなみに本形式は両駅でのドアカットを
案内するシールが無い)あるためである。


○車内。5000系の後期車に近い雰囲気。


○東急台場パスの広告電車になっている6104編成。


○溝の口駅乗り入れ開始記念マークを付けた6103編成。


○懐かしの急行二子玉川行き。間もなく溝の口に延伸され見られなくなった。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かなり (国造)
2008-11-06 18:18:02
詳しい説明ですね。知らない事も多々あり参考になりました。ちなみに新・6000系は7編成ではなくと6編成です。
返信する
コメントありがとうございます (水の丘@管理人)
2008-11-07 21:00:25
>国造様
コメントありがとうございます。
ご指摘の件、修正させていただきました。
今後とも当ブログをよろしく御願いいたします。
返信する

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