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北神急行電鉄 7000系電車

2011-04-20 23:39:08 | 電車図鑑・私鉄電車(関西)
北神急行電鉄新神戸~谷上間開業に伴い導入された車両である。
昭和62年~平成2年にかけて6両編成×5本=30両が製造された。
製造を担当したメーカは川崎重工である。
構成形式と編成の組み方は西神中央側より以下の通り。

7050形+7500形+7600形+7550形+7510形+7150形

7050形と7150形が制御車、7500形と7600形、7510形が中間電動車、
7550形が中間付随車である。
7510形は単独の電動車で7500形と7600形はユニットを組む。

車体はアルミ製で同時期に製造された神戸市営地下鉄の2000系と
ほぼ共通の設計のものとなっている。
正面は貫通型で貫通扉を正面向かって左側に偏って設置した。
デザインはやや曲線的にまとめられ、全体に柔らかい雰囲気となっている。
塗装はクリームに淡いチョコレート色である。
行き先表示は字幕式で正面と側面に設置されている。

車内はロングシートで化粧板は木目調、座席はオリーブグリーンのモケットと
親会社の阪急電鉄の影響が色濃く反映されている。
特に座席の肘掛のデザイン、天井周りなど当時阪急電鉄で導入が進んでいた
同社の7000系電車に近いものがある。
ドアは片側3箇所、両引き戸で側面窓はアルミの地色が目立つ一段下降窓と
なっている。

主制御装置はGTO式のVVVFインバータ制御で制御装置1基につき4つのモーターを
制御できる。
ブレーキは抑速ブレーキ付き・回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキである。
台車は軸箱支持がSUミンデン式のダイレクトマウント式空気バネ台車で
モーターの駆動方式はWN駆動方式を採用した。

登場時は5両編成であったが、平成元年より神戸市営地下鉄線の6両編成化に伴い、
7550形を増備し、現在の編成に組みかえられた。
この際、車両の製造が間に合わず、第4編成の7600形7604号車を付随車代用として
第3編成に組み込んで運用したが、平成2年に7554号車の完成と共に
正規の編成に組みなおされている。
なお、7550形は平成14年より終日女性専用車となっている。
平成16年には連結面への転落防止幌を設置した。
この転落防止幌は神戸市が採用したゴム製の簡易的なものではなく、
阪急電鉄や大阪市交通局などで採用している金属製のアームとゴム幌を組み合わせた
独自のものである。
平成17年~18年にかけて車体の再塗装が実施され、車体側面上部に英語ロゴが
追加された。

運用は基本的に直通先の神戸市営地下鉄山手線の車両と共通で谷上~新神戸
~西神中央間で終日使用されている。
列車によっては自社線(谷上~新神戸間)に戻らない運用にも就いている。


○車内。阪急電鉄の車両とよく似た車内。広告もそれに準じている。


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