水の丘交通公園

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横浜高速鉄道 Y500系電車

2008-05-11 21:16:09 | 電車図鑑・私鉄電車(関東)
平成16年2月のみなとみらい線開業のため、平成15年から翌年にかけて、
横浜高速鉄道が用意した車両である。

車体や機器は、当時、東急田園都市線で営業を開始したばかりの5000系電車
共通とし、保守パーツの共通化とコストダウンを図っている。
ドアの上にはLCDによる旅客案内装置を2つ設置しており、片方がCMなどを流す
「TOQビジョン」、もう片方が次駅案内をそれぞれ表示している。
座席はロングシートで、赤色の布地にヨットや舵輪、横浜スカーフをモチーフとした
イラストを織り込んだものとなっている。
しかし、5000系の中でも初期車をベースとしており、座り心地が硬いため、
それについて、不満を感じる乗客も少なからずいる(同型で同じ東横・みなとみらい線を走る
5050系ではクッション材を用いて座り心地を改善している)。
車椅子スペースは2両目と7両目に設置されている。

塗装は、東急所属の同型車と判別しやすいように、正面をブルー、側面には
「横浜の海」をあしらったブルーと「躍動する都市」をあしらったイエローの
グラデーションによって、みなとみらい線の頭文字である
「M」をあしらったラインを車端部を中心に側面全体に貼り付けている。

行き先表示は側面、正面とも種別が字幕式、行き先が3色LEDとなっている。

主制御装置はIGBT素子のVVVFインバータ制御で、ブレーキはATC連動回生ブレーキ
併用電気指令式空気ブレーキで、回生ブレーキは停止直前まで回生ブレーキが
可能な純電気ブレーキである。
編成は8両編成で電動車は半数の4両である。
車番の見方は、社名の頭文字の「Y」に続き、百の位が形式をあらわす「5」、
十の位が号車番号で、一の位が編成番号である。
例えば「Y542」という車号であれば、「Y500系電車の4両目で2番目に作られた
編成にある車両」という意味になる。
編成は先述したとおり8連であるが、10の位の号車番号は2と3が欠番になっている。

これは整備を東急の長津田工場で行う関係で、東急所属の5000系と番号の上での
判別をつけやすくするためである。

運用線区は東急東横線(渋谷~横浜)と横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜~元町・中華街)で、
東急の車両とは区別なく、共通で終日使用される。