「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「入院232日目(養護学校へ)」

2005-10-28 | 入院生活
いよいよ明日が退院ですが、今日は午後から外出を貰って
みゆと『養護学校』へ入学の手続きの為に登校してきました。

以前は、体験入学でしたが、今回は晴れて入学が決まったので
気持ちは随分違いました。
「これからここがみゆの学校になるんだ」と、そんな思いがこみ上げてきました。

校長先生と、中学部の主任から、説明を受けました。
まず、校長先生が
「県立○○養護学校へ11月1日付けで入学許可が出ました事を報告いたします。
みゆさん、入学おめでとうございます。
これから、ここでいろいろな事を学んでいきましょうね」
そう、みゆに言いました。

みゆは挨拶の後、担任の先生と、席を外しました。
その後に、具体的な今後のみゆの学習計画の説明を受けました。

①中学部2年普通学級で、学習能力の応じて教科指導をする。
②学習時間を午前2時間程度から4時間・6時間と徐々に延長する。
③病状への対応は、保護者の了解のもとで、担任と主治医と情報交換する。
④病状変容によって、学習意欲が著しく阻害され、教科指導での対応が
難しいと判断した時は、保護者了解のもとで、重複学級での指導に切り替えます。
⑤登下校は、保護者の送迎を原則として、前籍校の制服を着用する。
・・・etc

みゆの状態に100%合わせた授業体制を取ってくださるので
本当にありがたいです。
初めて会った、学年主任の先生もとても優しく、みゆの体を気遣ってくれました。
また、学級担任は、以前の体験でみゆに指導下さった男性の先生で
みゆも緊張する事もなく、喜んでいました。

11月1日から、ここの生徒になるみゆです。
とても楽しみになりました。

みゆは今日は外出だったので、夕飯前に病院へ送っていきました。
その後、私だけみゆの中学へ行きました。
転校の為の書類を取りに寄りました。
学年主任は不在でしたが、担任からいろいろ説明を受けました。
みゆの今現在の病状の話しをしたり、今日、養護学校での話し等・・・。

担任からは、クラスの子供達に、みゆが転校する話をした事を聞きました。
子供達はとても動揺していたようでした。
また、みゆをあまり知らない子には、まるでピンとこない話とも・・・。
中2になって、クラス替えで新しくなったクラスです。
みゆを知らないし、話もした事がない子がいても当然です。

担任は
「1日も早く体力と自信をつけて、また中学へ戻ってきて下さい。
クラス全員がみゆさんが帰ってくるのを待っていますから」
そう言われて、目頭が熱くなりました。

今回の手続きでは、校長先生にとてもご尽力頂いたようで、
お礼のご挨拶をしました。
初めて会う校長先生の、優しい言葉に、今まで張り詰めて来たモノが
パーンと切れて、涙がどんどん溢れてしまいました。
「お母さん、みゆさんをずっと支えてあげて下さいね。
私達は教師に出来る事は精一杯しますが、一番はお母さんですからね」と。
とても重い言葉です。

これから退院した後、私は今以上に支えてあげなくては・・・。
そう心に強く、思いました。

中学から帰る時、部活の子供達がいました。
みゆもつい7ヶ月前は、こんな風に暗くなるまで部活を頑張っていたなぁ、
そう思ったら、また泣けてきました。

いよいよ明日は退院です。

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