何年か前のハッピーマンデー制度の導入により、いくつかの国民の祝日が月曜日に振り分けられ、成人の日も1月の第2月曜となました。長年、1月15日が成人の日とインプットされている壊れかけの我が脳は、毎年、戸惑うばかりです。
また、昨今、成人の日のトップニュースは成人式に出席している傍若無人な一部の新成人をクローズアップいたします。誠に嘆かわしい限りです。そもそも、成人の日とは大人になった自分を自覚する日であると、私は思っています。はるか昔に成人式を迎えた、私自身の記憶は未だ鮮明に残っています。前日に雪が降り、当日は積もった雪が少し残る中、着慣れないスーツに身を包み、身の引き締まる思いで成人式に臨みました。成人式を終えて先輩の家に招待を受け、いろいろとご馳走になり、祝いの品として頂いたネクタイピンを手にして、妙に大人になった気がしたものでした。しかし、成人として受けた権利の喜びよりも、社会的責任のプレッシャーの方が圧倒的に勝っていたように記憶しております。
我が次女も、昨日、新成人となりました。きっと身が引き締まる思いで成人式に臨んだことでしょう。当時の私よりも遥かに逞しく社会の中で頑張っているように見受けられますが…。今となっては、手を引いて歩いていた頃が懐かしく思い出されるばかりです。時折、子供の成長が2、3歳で止まっていたら良かったのに、などと自分勝手な想像をしてしまいますが、子供の成長を見守れることは喜びであり、幸せであると感じています。
今年の新成人の人口は139万人で、総人口に占める割合が1.09%と過去最低を記録したそうです。新成人の船出としては、社会情勢の荒波は高く、明るいニュースが少ない今の世の中ではありますが、艱難辛苦を乗り越え、すべての人がハッピーマンデーならぬハッピーライフを送れるように願わずにはいられません。
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