みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?
やっとGW連休に入りました。
4月の鬼のような残業からやっと解放されて、毎晩浴びるように
ビール、ワイン、焼酎を飲んでおります。
4/27は進水式でした。
前の日の晩、準備が終わったあとの写真です。
シーバス専用ボートの艤装でした。
やはりLEDデッキライトははずせないと・・・・・
ロッドホルダーは当たり前ですが、なんとマリンスピーカーも
セットです。デッキも防水加工し、セットしました。
進水式終了後の夕方、オーナーのKさんからメールが来たので、
またおっちょこちょいなミスをしていたのか?と恐る恐るあけると、
「丁寧な艤装をしていただき、大変気に入った仕上がりになりました、
有難う。」と書いてあったので、うれしくて涙が出そうになりました。
サービスマン冥利に尽きます。
さて、その艤装の合間にあった、HONDA BF135A4×2台の
シーズン前点検の様子をご紹介します。
さてこの2台、それぞれSさんとTさんが所有されています。
お二人は有料の係留保管地ですが、管理人は常駐していないところ
ですから、万が一の場合もマリーナの救助艇は来ません。
なので、毎年きっちりとシーズン前点検を申し込まれます。
それぞれ別の日に、丸1日かけて実施しました。
まずは排気管のアノード(防蝕亜鉛)の交換です。
どうしますか?と聞くと、安いものなので、毎年交換してほしいと
言われます。(1個税別570円)
写真のフタとOリングは、新型の方です。
プラスチックのフタの場合、旧型です。
2種類あるので、注意してください。
これで、2人の排気管は電蝕で溶けることはないでしょう!
オイルフィルターを交換したら、日付を書いておきましょう。
たまに日付を読んで、自分で自分にびっくりしているオーナー
おられます。思わず御仕置きしたくなります。
上架したら、スウィベルのグリスアップのチャンスです。
御二人の場合も、グリスアップしたら、水も「チュ~」と
出てきました。
グリスアップしないと、振り子のように首を振る
「ダンシング船外機」になるかも知れません。
中古の船外機の査定のとき、見るポイントの一つと思いっています。
ダンスの上手い中古船外機は・・・・買うのをやめましょう。
この船外機は、4年目です。
普通、これぐらい汚れています。
この部分の清掃は・・・・買ったお店にお願いしてください。
キャブクリをプシュ~・・・ダメです、アーメンでございます。
絶対やってはいけません。
(自動車の整備の資格のある方で、スロットルボディーの構造を
熟知している方は・・・可能)
適当にやって、調子が悪くなったら・・・新品と交換です。
でも、汚れてくると、アイドリングがほんの少しずつ不安定になってきます。
5年ぐらいしたら、プロに清掃をお願いすることをお勧めします。
サーモスタットは、昨年交換したので、今年は点検だけします。
問題はありません。
せっかくなので、ゴシゴシ洗っておきます。
BF115D/BF135A/*BF150Aのサーモスタットは2個
入っていますが、それぞれ入っている位置で開く温度が
違います。
ホンダ船外機自慢の2系統冷却です。
安全で~す。
シリンダーヘッド側は、48℃~52℃で開き始め、60℃で全開になり、
シリンダーブロック側は58℃~62℃で開き始め、70℃で全開になります。
間違えて入れると、エンジンが壊れるかもしれませんから、
はずすときは、写真を撮っておくとか、メモをしておくとかして下さい。
係留保管では、まず一番はじめにメンテナンスするブラケットのアノード、
このお2人は毎年交換されます。
「まだ体積が残っているのに・・・」と思った方、
1年でこれだけ減って、汚れるのです。
体積が残っていても、写真のようにコケみたいなもので
表面が隠れてしまったり、カキやフジツボに覆われていると、
アノードの効果が発揮できません。
どうしても安心したい人は、アノードの表面と船外機本体で
導通があるか、テスターでチェックしてください。
導通があれば、ひとまず安心です。
体積が残っているか、上架するまでわからないので、
毎年交換したほうが、楽と思いますよ・・・・・
よく減っていて、半分も残ってなくて、でも部品が無い。
上架設備の可能な日程が3日間で、そのまま没水・・・
よく聞く話です。
他にもインペラーやギヤオイル、燃料フィルターなど交換し、
タッチアップ、グリスアップ、プロペラ&シャフトの点検、スパークプラグの
交換、エンジンオイルも交換、ボルトの増し締め、補機の整備
も同様に、リモコンケーブルの微調整(伸びる)、朝の6:30に
現地に行って作業を開始しても、1日掛かります。
今回は下架時間が潮の加減で早かったので、タペット調整のみ
勘弁してもらいました。来年します。
心残りです。
さて、明日は、シーバスボートの艤装などでとっ散らかった工場を
整理するつもりだったので、今日もビールとか、ワインとか
飲みながら、本も1~2冊ぐらい読めるぞとたくらんでいると・・・
「RRRRRRRRRRRRRRRRR・・・・・・・・」
携帯電話が、私を呼びます・・・・
「不吉な予感・・・・」
的中です。
和歌山から、スクランブルの要請です。
S社のエンジンですが、掛からないと・・・
オーナーは残りのGWに乗りたいとか・・・
普段御世話になっている業者さんなので、S社はやっていないとか
言うのですが、それでも助けてと言われて断れません。
ああっ、私のGWよ・・・何処へ・・・とか言いながら、CR-V君に
工具を積んでしまうのでした。
チャンチャン♪