ヤミノツカミDIARY

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裁くべきは罪か人か

2006年09月09日 | 時事
 ニュース三連投最終日です。「デスノート」小畑健が逮捕さるー。
 詳細は記事を読んでいただくとして、車のライトの無点火(壊れていた?)のつ
いでとして車内捜索をされ、キーホルダー代わりの十得ナイフが見つかってしまっ
たみたいです。それで御用ー。
 ……まぁ、不用意に刃物を持ち歩く方も悪いのだけれど。いやはや、こう記事に
書かれると、いかにも危険人物みたいなイメージが付いてしまいますねぇ。

 こんな話を見つけたので、少しだけ意見を言ってみようと思います。
 銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)では、無許可の刃渡り5.5cm以上の刃物を所
持して公の場に出ると、問答無用で現行犯逮捕されます。正確には、危険度が低い
と判断される場合には「軽犯罪法」に該当するのですが、この軽犯罪法、実は現場
(警官)の判断だけで執行されているのが現状です。
 つまり、書類送検するか見逃すかは、おまわりさんの機嫌ひとつなワケです。
 昨日、○○警察署の交通課の方と少しだけこの話題について話したのですが、
「どんな状況だとしょっぴくの?」との問に対し、「なんか他にもイロイロ犯罪や
ってそうな人っぽかったら
」という恐るべき回答を戴いてしまいました(ジョ
ークですよね? ね?)
 警察の良くある手でして、軽犯罪で拘留し、そのうちに家宅捜索から個人情報ま
で根こそぎひっくり返して重罪を見つけ出す。そのために、軽犯罪というのは判断
基準が曖昧にされているんだとか。
 なので、フィーリングというのもあながち間違いではなさそうです。そういうの
を、警察用語で「アタリをつける」と言うらしいですが……強すぎる権力はむやみ
に振るえない、と言ったのは何処の誰だったのかしらん?(笑)
 また、そういうのを被疑者に悟らせないために、現場の警官は「逮捕します」と
いうセリフを使いません。「解放する手続きをしますので、ちょっとこの書類を書
いていただけますか?」と、供述書にサインをさせるのが常套手段だそうです。
 何のサインだか聴かないほうが悪い、のかも知れませんが、警官にそんなこと言
われたら書いちゃいますよねー。それを知ってて逆手に取る方法もどうなんだろ。
 軽微な犯罪でも取り逃さない、という使命感からなら、まだ納得もしようもので
すが、明らかに犯罪ではないと判る事例に対しても刑法を振りかざす態度には納得
できません。
 人に在る「理性」とは、パターン化された機械ではないのだから。