ヤミノツカミDIARY

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最後?の幕が開く

2006年06月22日 | スポーツ

アノゥ「1億3000万人のサッカーファンのみなさん、こんばんは! アノゥちゃんの
   ”ドキドキ☆ワールドカップ情報!“の時間だよっ♪ 今日の特集は、ついに数
   時間後に迫った日本vsブラジルを、徹底解剖しちゃいます!」
宮海「常勝無敗の王者・ブラジルに挑むは、絶望瀬戸際崖ッぷちのサムライ軍団・
   蒼き彗星のジーコJAPAN! ではズバリ訊いちゃいましょう。アノゥさん、日本
   が勝つための秘策とは!?」
アノゥ「頑 張 れ
宮海「それなんてアドバイス?」
アノゥ「……つーか、アドバイスも何もないだろうよ……。相手は最強軍団なんだよ?
   秘策のひとつふたつ授けたくらいで勝てたら、他の国だって苦労しないって」
宮海「非常に的を得たお答えッ(っдT)」
アノゥ「パラメータグラフの項目を比較しても、ひとつとして日本の勝っているところが
   ないしねぇ。もちろんグラフだけでなく、体格から精神力からチームワークから、
   若さから元気から果てには年俸に至るまで、本当に何一つ勝てるものがないん
   じゃ、どんな奇跡が起きたって勝てるとは思えないねぇ」
宮海「すっげー、明け方に起きてテレビ観ようとか思っている人の出鼻を思いっきり
   踏んずけてぐりぐりっとくじこうとする恐るべき発言だー」
アノゥ「だがしかーし。それでも! それでも、どうしても奇跡ってヤツを信じたくてテレ
   ビの前で眠たい眼を擦ろうとするアナタに、ほんの少しの希望を分けてやろうじ
   ゃないか!」
宮海「おお、なんと慈悲深い! そは如何に!?」
アノゥ「ブラジルをおうえんしようー
宮海「…………」
アノゥ「イタッ、イタッ! 石投げるのヤメて! 何するのさー!(っдT)」

アノゥ「冗談だってのにぃ。まったく、ブラジリアンジョークが通じないんだからぁ」
宮海「どこらへんがブラジリアンだったのかはさておいて、それで、ほんの小さな希望
   とは、一体何のことですか?」
アノゥ「うむ。ズバリ、ブラジルが手加減してくれるんじゃないかと」
宮海「あ? んなわきゃナイよ。仮にもサッカー界の頂点に立つカナリア軍団が、フェ
   アプレイ精神を放棄して手加減する理由なんてないと思うが」
アノゥ「そりゃあ、もちろん自発的に手加減なんかするわけがない。無意識に、という
   意味さ。その理由はもちろん、相手の監督がブラジルの英雄・ジーコだから」
宮海「ジーコだから??」
アノゥ「ブラジルでは、ジーコは本当に英雄扱いらしいからね。特に今のブラジル代
   表の年代は、ジーコがテレビで活躍していた時代どまんなか。“胸を借りる”とい
   う精神が文化的にあまり存在していないブラジルにとって、憧れのスターが対戦
   相手というのは、やはり心情的に複雑なものがあるらしいんだ」
宮海「……つまり、ブラジルの選手は慎重にならざるを得ない?」
アノゥ「可能性は低いけどね。そうなると、あまり攻勢には出られなくなる。その分、日
   本のDFラインはラクになり、逆にバンバン球を蹴り込むことができれば……」

宮海「失点をゼロに押さえ、且つ2点を獲れるかもしれない!?」
アノゥ「まぁ、もちろんそんなウマい話なんかあるわけがないと思うけど……。ジーコ
   は、なんだかんだ言って強運の持ち主だからなぁ。こればかりは、やってみなく
   ちゃ始まらないよ」
宮海「負けて当然の試合だしね。過去二戦よりは、明らかにサポータ側の気負いが
   軽いよ。とにかく、最終戦くらいは楽しんで観たいよね!」
アノゥ「優勝候補と戦って散るなんて、これ以上ない引き際さ。とにかく、結果は嫌で
   も明日に出る。期待して応援しようね」