曇り、午後から晴れ。32-26℃
クーラーの必要あれど、過ごしやすくなったのではないだろうか?
昨日の新聞、テレビ欄より。
歴史とは正確な検証の積み重ねであるが、今、冷静に、それが出来ているのだろうか?と、ふと思う。
さて、録画したビデオを観てみたのだが、原爆を描いた漫画としては、こうの史代「この世界の片隅に」「夕凪の街 桜の国」、中沢啓治「はだしのゲン」などがあり、私は全部読んでいた。
幻の映画「ひろしま」を今回勧められて見た。
映画『ひろしま』ウィキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%BE
映画「ひろしま」1953年公開(幻の映画)
NHKホームページより抜粋。
原爆投下から7年後の広島。高校生のみち子は、授業中に原爆症で倒れ、8月6日の恐ろしい光景を思い出す…。原爆の恐怖と惨状を伝えようと、被爆から8年後に製作された反戦ドラマ。岡田英次、月丘夢路、山田五十鈴のほか、8万人を超える広島市民が撮影に参加、原爆投下直後の市内の惨状、市民たちが傷つき、苦しむ姿を、実際の映像も交え、迫真のリアリズムで再現し、ベルリン映画祭長編映画賞を受賞、海外でも高く評価された。
出演者ほか
【監督】関川秀雄,【出演】岡田英次,月丘夢路,神田隆,山田五十鈴,加藤嘉,利根はる恵,【原作】長田新,【脚本】八木保太郎,【音楽】伊福部昭
チャンネル
- 2019年8月17日(土) 午前0時00分(107分)
見た感想は、
目が離せない、ぐいぐい画面に引き込まれる、ドキュメンタリーに近い、カラーなら辛くて見れないと思う。中沢啓二のはだしのゲンも、こうの史代2作品も良いけど、上回る良い映画だった。登場人物の、どんな小さなエピソードですら見終わった後に脳に残っている、暗譜のような努力もしないのに。絶対にこれは見るべきだと思う。
これを見た人から続々と感想が上がってきている。私以上に雄弁であるので、是非レビューだけでもご覧になってください。
※映画「ひろしま」に投稿された感想・評価
https://filmarks.com/movies/16071
ただ、今回私は核兵器に対して非常に誤解していた部分があって、それについて書いておこうと思う。
それは、長崎と広島に原爆の後に、ビキニ環礁で核実験があり、日本の第五福竜丸が被爆した事、(船は東京都の夢の島にあった)福竜丸の乗組員の大勢が原爆症で亡くなる事や、
ビキニ環礁はクロスワード作戦、キャッスル作戦で汚染され、核実験後、時間を空けて住民に返還したが、住民に健康被害が出て(人体実験とすら言われている、)住民訴訟があることから、私は核兵器を使った実験後は長く死の土地になるのだと思っていた事だ。特に長崎、広島以降は核爆弾の威力はあがっている。
※ビキニ環礁ウィキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AD%E3%83%8B%E7%92%B0%E7%A4%81
そして、原発事故のチェルノブイリ、福島の処理の大変さからも、放射能汚染の大変さを思う。人が住めなくなると。
しかし、長崎、広島の規模では、放射能は残らず、いずれ人は住めてしまう。
よって、
私は思った、悪い指導者なら、ビキニ環礁以前の、この規模の核兵器は使うのではないか?と。散々核実験で地球を汚染しながらも、原点回帰???(侵略を考えた場合、被爆したり、処分に困る土地より、使える土地の方が有意義だからだ。)
広島や長崎には今でも放射能が残っているのですか
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1111724735753/index.html
現在の広島や長崎にある放射線は、地球上のどこにでもあるごく少ない放射線(自然放射線)と変わりなく、人の体にも影響を与えることはありません。
原子爆弾が、それまでの火薬を爆発させる爆弾と違うのは、爆発したときのエネルギーがケタはずれに大きいことと、放射線を出すことです。原子爆弾によって発生したエネルギーのうち、5%が「初期放射線」となり、10%が「残留放射線」となりました。
「初期放射線」は原子爆弾が爆発したときに出ました。これが人の体に大きな被害をもたらしたのです。特に、爆心地から1キロメートル以内で直接放射線を受けた人は、ほとんど亡くなりました。そのあとに「残留放射線」が出ました。放出された「残留放射線」のすべての量を100とすると、爆発後24時間で、約80パーセントが出ました。例えば、爆心地での残留放射線を受ける量は、爆発直後とくらべると、その24時間後には千分の一になり、一週間後には百万分の一になったという研究報告があります。残留放射線は急速に少なくなっていったのです。
映画「ひろしま」では70年草木も育たぬと言われても、実験で蒔いた大根の種は芽を出し、すぐに人々は復興に向かう。最後のシーンは圧巻だ、抗議でやるダイ・インのフィルムを逆回しにしたような、立ち上がる死者からの無言のメッセージ。
どんなに生きたかっただろう、戦争はしてはいけない。
私より賢い人に聞くと、理想の核兵器は「中性子爆弾だ、中性子のシャワーで人と生物だけを選択的に殺す」という。つまり敵国の文化財だけは残る訳です。中性子爆弾はビキニ環礁でも、クロスロード作戦で実験に使用されている。その中性子爆弾については、まだ完成ならずの模様。(私は素人で詳しくないですが)
※爆弾はせっけんにはなれなかった。中性子爆弾の父サミュエル・コーエン永眠
https://www.gizmodo.jp/2010/12/post_8107.html
私は、核兵器の出番が絶対に無い事を祈ってやまないし、この映画「ひろしま」は見るべきだと思う。「この世界の片隅に」のように評価されるべき作品である。
童話「かわいそうな象」を読んでもそうだが、戦争というものは、犬や猫を毛皮で供出させたり、戦禍で罪もない生き物も殺す、芸術や文化も都合の良いプロバガンダに利用される。
今朝から、友人の猫が肝リピで苦しんで、LINEで治療の情報を交換しているが、動物医療や動物のボラなど、平和ボケと言われても、平和が前提であり、心の余裕があるから出来る事(お互いに、財布の余裕は無いがーーーw)の今は良い時代なのだ。
私は戦争を美化したり、風化させてはいけないと思う。見るべき映画の一つです。