ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第38回 浅草サンバカーニバル<4>

2019-12-08 02:08:34 | 浅草サンバカーニバル
S1リーグも5強に入ります。時間のない人は、この5チームだけでも観るべきです。

4チーム目はアレグリア。1995年設立、本拠地は埼玉県戸田市。23回目の出場。テーマは「アレグリアがやってくる、グリム兄弟の夢をのせて」です。
先頭は何かの魔女でしょうか。演者はふだんタンガダンサーですが、いい変身ぶりです。
続いて白雪姫を7人の小びと。カラフルな衣装の再現度が素晴らしい。
一軒家のアレゴリア、樹木のアーラのあとは、花のアーラです。これはふだんのタンガダンサーが多数です。タンガを着けないまでも露出度があり、ダンサーはこのくらい涼やかでないといけません。あべ静江似のダンサーも、いい踊りでした。
ブレーメンの音楽隊一行が楽しく行進したあと、バテリアの登場です。ハイーニャダンサーは、バテリアをよくまとめています。
プシャドールのあと、花バイアーナの先頭に、松下奈緒似ダンサーがいました。うれしいタンガで、紫色が妖艶です。腰のクネクネが素晴らしい。偶然私の近くで長いこと踊ってくれて、感謝感激でした。
続いてタカラヅカの登場です。バルバロスで出てきそうなグループで、凛とした佇まいは、ヅカファンでなくても見とれてしまいます。
さらに花のアーラが続き、目の保養になりました。
毎年アレグリアは安定の出来ですね。安心して見ていられます。

ふう、長時間立ちっ放しも疲れたので、近くを散歩してきます。
戻ってくると、6チーム目のリベルダージでした。1980年設立、東京都。38回目の出場。ということは、第1回から出場しているんですね。テーマは「泥棒!~怪盗アレレとその仲間たちVS警察」。
先頭はアメリカンポリス。よく見ると、脱獄囚を追っ駆けているようです。後方には5人の指名手配犯のポスターが。
おカネのアーラのあとは、謎の美女8人衆。ICUラムズの金色8人衆も出色でしたが、こちらもすごい。腰に付けた羽根を外すとお尻が丸見えという趣向です。その羽根を展示品の大ダイヤに近づけると、ダイヤがなくなってしまいました。彼女らも泥棒だったんですね。
時間に余裕があれば、彼女らを追っ駆けたいところでした。
ポルタバンデイラは私一押しのいつもの方です。彼女はこうした大舞台にこそ映えます。
続くアメリカンポリスのバテリアは圧巻です。
マスクをつけたタンガダンサーが登場しました。……あっ、いま気付きました。彼女らも怪盗だったんですね。志村銀座で初めて見た時は、マスクでお顔が見えないから不満だったんですが、ちゃんとした理由があったんですね。
最後は指名手配犯の棲み家(お城)が登場します。ちょっと、ロボットレストランのようでした。
前年の「博物館」とちょっとイメージがダブりましたが、構成、全体に流れるエンヘドなど、とてもよかったです。

7チーム目はエスコーラ・デ・サンバ・サウーヂ。1986年設立、神奈川県横浜市。33回目。テーマは「ありがとう平成、ようこそ令和!」。
先頭はボディコンダンサーと、黒服ならぬピンク服です。踊りもピタリと決まっています。S1出場チームは、順位が上がってくるごとに、踊りが洗練されてくる気がします。
続くはベルリンの壁ならぬサウーヂの壁。これも綺麗に倒れました。
続くアーラは、羽根に「3、5、8、10%」の数字が貼られています。なるほどこれは消費税の変遷ですね。
お次はガラケーのアーラです。顔グロギャルがルーズソックスを履いて、これも時代を感じさせます。
ポルメスを挟んで、スマホのアーラ。ケータイの変遷が分かりますね。
続くバイアーナは頭上にCDを貼りつけています。
バテリアはスルドを中心とした演奏で、さすがに息が合っています。
お尻プリプリのダンサー群ですが、トミコさんは確認できませんでした。
以降も楽しい演舞が続き、平成から令和への変遷を、サウーヂらしい華やかさで感じることができました。

大トリは仲見世バルバロス。1980年設立、東京都台東区。38回目の出場。バルバロスももちろん、皆勤です。テーマは「マジック」。
先頭はトランプの兵士です。大きなトランプを持っていて、「B」「A」「R」「B」「A」「R」「O」「S」と読めます。ところが兵士がトランプを裏返して地面に放ると、それが数字になっています。タネは簡単ですが、かなり騙されます。しかも女性兵士はお尻プリプリなのが素晴らしい。
早くもアレゴリアが続き、ポルメスはjokerというか、仮面の怪人です。
さらにナポレオンズの「筒クルクル」やマギー真司の「耳が大きくなっちゃった!」など定番のネタが続きます。彼らが通るだけで、もう可笑しい。
万国旗のアーラのあとは、Sayuri様のポルタバンデイラと、メストリ・サラです。Sayuri様、今日も優雅な回転です。
後続のバテリアもバランスよく音楽を奏でています。
黒のバイアーナは意外に年齢層が若い。バルバロスは熟女のイメージがないこともないのですが、浅草の時は妙齢の助っ人が登場するのです。
青と白のレオタード軍団何を意味しているのか分かりませんが、ラインダンスがよく整っています。
後続のスプーン軍団は、見ただけで意味が分かり、微苦笑となります。
続く女剣士軍団は、黒マントからチラチラお尻が見えるのがセクシーです。向こう側を向いて横一列になった光景には、クラクラきました。
続くはタテ型のボックスに入っての人体切断で、時々ホンモノのマジックが入るのです。
続くは中国マジックか、これも露出度満点の女性群が演舞します。
最後は大掛かりなイリュージョンのアレゴリアが締めました。

これで全8チームの演舞が終了です。いや~、面白かった。改めて思うのですが。各チームは踊りと打楽器だけでテーマを表現するのだから、素晴らしい。私などはダンサーにばかり目が行ってしまうのですが、後日見直すと、何気ない衣装にも深い意味が隠されていたりして、新たな発見がいっぱいあります。一本のストーリーがしっかり出来ていて、本当に感心します。
もうどのチームも素晴らしく、甲乙つけがたいのですが、優勝チームを選べと言われれば、バルバロスでしょうか。私はテーマを知らなかったのですが、バルバロスはすぐにそれが分かり、後続のグループの出し物が楽しみでした。サンバの肝であるセクシーさも十分盛り込み、出色の出来でした。
結果はバルバロスが優勝し、4連覇となりました。バルバロスの皆様、おめでとうございます。
そしてほかのチームも、熱い演舞を、ありがとうございました。以前も書きましたが、各チームの差は紙一重です。採点者が変われば順位も変わったに違いありません。
来年はオリンピックイヤー。9月開催は、涼しくなっていいですね。来年も楽しみにしています。
コメント
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