みやっちBlog

ライター「宮下アツシ」の頭の中をlogする「みやっちBlog」

長野県政:村井氏、退職金辞退のパフォーマンス

2006年09月02日 06時55分47秒 | 政治・社会
村井人長野県知事が就任の挨拶を行った。

県職員の自立訴え 村井知事就任あいさつ(中日新聞)
==== 引用 ====
村井仁知事が1日就任し、新県政がスタートした。8月の知事選で「知事にひれ伏す現状は変わっていない」と田中県政を切り捨てた村井知事。職員を前に「知事の顔色をうかがわないように」と訓示し、まずは職員の意識の転換を訴えた。今後、山積する県政課題にどう取り組んでいくのか。村井流の県政運営に県民の注目が集まる。

 村井知事は午前八時四十分、黒のスーツに身を包んで初登庁。道の両側に並ぶ職員から拍手を送られると、にこやかな表情で応えた。正面玄関前で花束を受け取ると「山積する問題解決に一刻の猶予もない。みなさんの力添えをお願いします」とあいさつ。県庁に足を踏み入れた。

 続いて、講堂に幹部職員を集めて訓示。「三つの注文」として▽知事の顔色をうかがわない▽知事に直言してほしい▽知事の判断なしで何もできないことがないように-と呼び掛け「職員として脱皮していただきたい」と結んだ。

 村井知事はすぐに防災服に着替え、総合防災訓練に出席した。訓練は、東海地震に関する警戒宣言が発令された事態を想定。災害対策本部長に就いた村井知事は「いつ大きな地震が起きるか予想するのは困難。被害を最小限に抑えるため、十分な訓練が必要」と強調し、関係機関からもたらされる情報に真剣な表情で耳を傾けた。

 午後からはあいさつ回り。議会棟では各会派の部屋を訪れ、できたばかりの知事名刺を差し出した。種類に富んだ田中前知事とは違い、シンプルなデザインに「すっきりとしました」と村井知事。萩原清議長へは「賛成してくれと言うわけでないが、民意を実現するには議会の協力が必要だ」と述べた。

 田中前知事を支援した県議は、村井知事が、選対本部長を務めた腰原愛正前大町市長を副知事に起用しようと調整していることについて「論功行賞となるような処遇はやめてほしい」と注文を付けていた。

◆知事会見での一問一答は次の通り。

 -知事の退職金について。

 選挙中には言ってなかったが、私の任期に関する限り受け取らない。九月定例会に条例案を出すが、他の特別職や首長に累を及ぼすものではない。額があまりに大きく衝撃を受けた。年齢が年齢だけに(知事を)物欲しさでやっていると思われると不愉快だ。

 -ガラス張り知事室の後利用について。

 入らないことで後戻りだという人がいるが、私は落ち着いた環境で仕事をする方がいい。ただ県民の税金を使ったものであり、壊したくない。いい知恵をお借りしたい。

 -十三日招集予定の臨時議会に提出する議案は。

 空席となっている副知事、監査委員、公安委員の人事と、高校改革の統廃合に関する議案。高校改革については県教委案の中身をいじることはなく、議会で処理しやすい形に工夫する。地域合意とは、県議会の同意といえる。

 -表現センターの存続は。

 メディアの方は県民、国民に伝えるミッションがあり、職業的でない人が参加するのも開かれた形だと思う。どうすればいいか、話し合っていただきたい。ただ(主催者として)自分が仕切るのは面倒だ。

 -田中県政から継続、拡大させたい事業は。

 原産地呼称管理制度は評価している。フランスワインでも成功しており、安定的な需要につながれば。他の分野にも広げられるかもしれない。ほかに車座集会。県議のみなさんは三年前の選出であり、今の民意をつかむためにいいことだと思う。

 -財政再建について。

 (田中県政は)補助金事業を抑え、県の経済が縮小した。年の暮れに国への働きかけを大いにやり、経済にプラスの刺激を与えたい。県債は増えるが、返済の仕方はいろいろある。
============

知事の任期を最大3期までとする条例案と退職金の減額を条例案として提出した田中前知事は、議会でその条例案を否決されているが、はたして議会は村井氏の退職金を受け取らないという条例案をどう扱うのだろうか。

早くも脱田中 ガラス知事室にカーテン(中日新聞)
==== 引用 ====
 田中康夫前知事が去った県庁では、ガラス張りの知事室、お尋ねコンシェルジュなど「田中色」を消す動きが早くも始まった。

 村井仁知事が「入るつもりはない」と明言したガラス張り知事室は「知事室」の表札は残っているものの、カーテンが閉められ、室内灯も消えたまま。立ち寄る人はまばらで、知事室前の県民ホールにいた長野市内の女性(63)は「いっぺんに寂しくなったね」と話す。

 村井知事がこの日の会見で「受付の案内係で済む話。月給泥棒と言われかねない」とこき下ろしたお尋ねコンシェルジュ。庁内を案内するため幹部職員がいた案内机も撤去され、来庁者には受付の女性が応対していた。

 また、田中前知事が手掛けてきた成果がずらりと並んでいた県のホームページも、一日午前零時を過ぎてから一新。「県政改革の成果」「信州モデル」の欄がなくなり、新たに村井知事のプロフィルが追加された。
============

幹部職員が交代で行っていたお尋ねコンシェルジュ。イスに座っているだけなら県民と触れ合う仕事をということでもあったのだと思うが、県庁などに縁がない普通の県民にとってはありがたい存在だった。それを、税金の無駄だと切って捨てる村井県知事には県民目線が欠落しているのではないかと思ってしまう。


↓いろんな意見を知るのに役立ってます


最新の画像もっと見る

コメントを投稿