2010年11月21日の日曜日に、伊那サーキットで行われたタイムアタックバトル内でビギナーレッスンがあって、そこでの講師をしてきました。
前回のステップアップレッスンとは違い、サーキット走行が初めてというドライバーだけが対象でしたが、内2人はサーキット以外でかなりクルマを走らせている印象。レベルの差があったがそれぞれが満足してくれたようでなによりでした。
twitter:@miyacchi_isr
ドライビングレッスンといえばBMWですが、残念ながらあれほど充実したレッスンは伊那サーキットの設備では難しいかも。とはいえ、やれることはあるし、なんといってもクローズなサーキットと現在は使っていないとはいえジムカーナコースがあるというのは強み。
サーキットを走る目的にはいろいろあるが、タイムを詰めてゆくプロセスの面白さと奥深さを楽しむのがいいですよね。
クルマを走らせることの面白さを感じる人が減っているのではないかとの懸念から、走らせて面白いクルマが無いからだという説もあるが、どんなクルマでも運転が楽しいと感じる性分としては、どうなんだろうと思うところもある。
だからといって、自分で所有したいと思えるクルマが最近あるのかといわれると、「う~ん」と悩んでしまうのも確か。特に国産車。
生産効率優先でFF車へのシフトを加速させてきた国産メーカー各社の造るクルマは、デザインが異なるだけの金太郎飴のようなクルマばかりになってしまったような・・・ 特別なスポーティカーではなく、普通のクルマが。
乗り味を重視し、ステアリングの反応とコーナリング性能をバランスさせるとFRが一番として頑なにポリシーを守るメーカーもあれば、FFの楽しさとはこうなんだと造りこむメーカーもあるヨーロッパ。なぜか、日本のメーカーもヨーロッパ向けでは走りに個性のあるクルマを売り出していたりしてw
前にも書いたような気もするが、個人的には1リットル~1.5リットルぐらいのNAエンジンを載せた、ごく普通に使える4ドアセダンなり5ドアのFRが欲しかったりする。FRとなると生産ラインの都合でコストが上がるから、価格競争力を考えると特別なクルマにしかFRレイアウトを採れない、というのがメーカーの言い分だろう。
でもねぇ、FFか4WDしか選択肢が無いというのはどうなんでしょう。
作る側の都合でしかない商品が売れないのは世の常。買う側、使う側の選択肢を作る側が制限してしまっているのが自動車産業の現状であることを改めて考える必要があるのではないだろうか。
まぁそれはともかく、駆動形式がどうか、ミッションの形式がどうか、車の形がどうかに関わらず、タイヤが路面に接地しているクルマを動かすことの楽しさに変わりが無いという部分は押さえておきたいかな。
特に、スポーツ走行においてはアクセル・ブレーキ・ステアリング・シフトの各操作はタイヤそれぞれの接地状態をコントロールするために行うもの。各操作がタイヤと路面の接地状態をリニアにコントロールできる性能が求められるのがスポーツ走行におけるクルマの性能ということになる。
市販車は、耐久性と快適性、ドライバーの技量に頼らない安全性を突き詰めるためにスポーツ走行における性能をある程度犠牲にしている部分がある。そこを開放させてあげるというのが、いわゆるチューニングという作業なのではないかと考えている。
タイヤをいかに働かせるか。
そこをどう理解してもらえるか、ビギナーレッスンの課題でもあるのだが、ある程度は知っていて壁を感じている人には理解してもらいやすいものの、スポーツ走行が始めての人には、まずサーキットを走ることへの恐怖心をなくしてもらうところから始めなくてはならない。
自分の操作に対してクルマがどのような反応を示すのかを体感してもらうこともやりたいところ。その上で、その理由がタイヤの接地常態の変化にあることを理解してもらうのがいいのだが・・・
そのためには、ジムカーナコースでの走行もしたいところ。
しかも、より安全にと考えるとウェット路面で行いたいが、設備面でそれは難しい。となると、どうすればいいのか。
そこで考えられるのが比較的グリップの低いタイヤを履くレンタルカートでの走行なのかな。ということで、先日のタイムアタックバトルのなかでは、希望者によるレンタルカートでの走行が行われている。
残念ながらビギナーレッスン受講者は乗らなかったが、機会があればぜひ乗ってタイヤの接地状況がコーナリングにどのような変化をもたらすのかを体感してもらいたいもの。
加えて、タイヤの使い方のうまいドライバーの運転する助手席に乗ってGの発生のさせ方などを体感してみるのもいい。
ドライビングがうまくなると、実は消費燃料を抑えることも簡単になったりする。エコドライビング講習なんてのも流行っているが、サーキットでのドライビングレッスンでエコドライビングを身に付けることもできちゃったりする。
セーフティドライビングやエコドライビングのレッスンも教習所などではできないことがサーキットでできるのではと思うのだが、サーキットという場所柄どうしても敷居が高いというか、普通の人からは関係ない場所だと思われている。そのギャップを埋めるのは難しい。
それはともかく、先日のビギナーレッスンを受講した人たちが満足してくれたことを願うばかりだ。
twitter:@miyacchi_isr
↓いろんな意見を知るのに役立ってます。
皆様のポチッに元気をいただいております。ありがとうございます。
テクノラティプロフィール
前回のステップアップレッスンとは違い、サーキット走行が初めてというドライバーだけが対象でしたが、内2人はサーキット以外でかなりクルマを走らせている印象。レベルの差があったがそれぞれが満足してくれたようでなによりでした。
twitter:@miyacchi_isr
ドライビングレッスンといえばBMWですが、残念ながらあれほど充実したレッスンは伊那サーキットの設備では難しいかも。とはいえ、やれることはあるし、なんといってもクローズなサーキットと現在は使っていないとはいえジムカーナコースがあるというのは強み。
サーキットを走る目的にはいろいろあるが、タイムを詰めてゆくプロセスの面白さと奥深さを楽しむのがいいですよね。
クルマを走らせることの面白さを感じる人が減っているのではないかとの懸念から、走らせて面白いクルマが無いからだという説もあるが、どんなクルマでも運転が楽しいと感じる性分としては、どうなんだろうと思うところもある。
だからといって、自分で所有したいと思えるクルマが最近あるのかといわれると、「う~ん」と悩んでしまうのも確か。特に国産車。
生産効率優先でFF車へのシフトを加速させてきた国産メーカー各社の造るクルマは、デザインが異なるだけの金太郎飴のようなクルマばかりになってしまったような・・・ 特別なスポーティカーではなく、普通のクルマが。
乗り味を重視し、ステアリングの反応とコーナリング性能をバランスさせるとFRが一番として頑なにポリシーを守るメーカーもあれば、FFの楽しさとはこうなんだと造りこむメーカーもあるヨーロッパ。なぜか、日本のメーカーもヨーロッパ向けでは走りに個性のあるクルマを売り出していたりしてw
前にも書いたような気もするが、個人的には1リットル~1.5リットルぐらいのNAエンジンを載せた、ごく普通に使える4ドアセダンなり5ドアのFRが欲しかったりする。FRとなると生産ラインの都合でコストが上がるから、価格競争力を考えると特別なクルマにしかFRレイアウトを採れない、というのがメーカーの言い分だろう。
でもねぇ、FFか4WDしか選択肢が無いというのはどうなんでしょう。
作る側の都合でしかない商品が売れないのは世の常。買う側、使う側の選択肢を作る側が制限してしまっているのが自動車産業の現状であることを改めて考える必要があるのではないだろうか。
まぁそれはともかく、駆動形式がどうか、ミッションの形式がどうか、車の形がどうかに関わらず、タイヤが路面に接地しているクルマを動かすことの楽しさに変わりが無いという部分は押さえておきたいかな。
特に、スポーツ走行においてはアクセル・ブレーキ・ステアリング・シフトの各操作はタイヤそれぞれの接地状態をコントロールするために行うもの。各操作がタイヤと路面の接地状態をリニアにコントロールできる性能が求められるのがスポーツ走行におけるクルマの性能ということになる。
市販車は、耐久性と快適性、ドライバーの技量に頼らない安全性を突き詰めるためにスポーツ走行における性能をある程度犠牲にしている部分がある。そこを開放させてあげるというのが、いわゆるチューニングという作業なのではないかと考えている。
タイヤをいかに働かせるか。
そこをどう理解してもらえるか、ビギナーレッスンの課題でもあるのだが、ある程度は知っていて壁を感じている人には理解してもらいやすいものの、スポーツ走行が始めての人には、まずサーキットを走ることへの恐怖心をなくしてもらうところから始めなくてはならない。
自分の操作に対してクルマがどのような反応を示すのかを体感してもらうこともやりたいところ。その上で、その理由がタイヤの接地常態の変化にあることを理解してもらうのがいいのだが・・・
そのためには、ジムカーナコースでの走行もしたいところ。
しかも、より安全にと考えるとウェット路面で行いたいが、設備面でそれは難しい。となると、どうすればいいのか。
そこで考えられるのが比較的グリップの低いタイヤを履くレンタルカートでの走行なのかな。ということで、先日のタイムアタックバトルのなかでは、希望者によるレンタルカートでの走行が行われている。
残念ながらビギナーレッスン受講者は乗らなかったが、機会があればぜひ乗ってタイヤの接地状況がコーナリングにどのような変化をもたらすのかを体感してもらいたいもの。
加えて、タイヤの使い方のうまいドライバーの運転する助手席に乗ってGの発生のさせ方などを体感してみるのもいい。
ドライビングがうまくなると、実は消費燃料を抑えることも簡単になったりする。エコドライビング講習なんてのも流行っているが、サーキットでのドライビングレッスンでエコドライビングを身に付けることもできちゃったりする。
セーフティドライビングやエコドライビングのレッスンも教習所などではできないことがサーキットでできるのではと思うのだが、サーキットという場所柄どうしても敷居が高いというか、普通の人からは関係ない場所だと思われている。そのギャップを埋めるのは難しい。
それはともかく、先日のビギナーレッスンを受講した人たちが満足してくれたことを願うばかりだ。
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