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雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

ムスカリとツクシの勢力争い ・ 小さな小さな物語 ( 1867 )

2025-04-01 08:01:54 | 小さな小さな物語 第三十二部

朝の散歩コースの一つである池の土手の斜面の一画に、数年前からムスカリが百余り花を咲かせるようになっています。
その一画は、以前はツクシがたくさん姿を見せていたのですが、年々数を減らしているように思われます。今朝、散歩の途中でムスカリが美しい姿を見せているのに気付き、ツクシの姿を探しますと、健気にもここかしこに愛らしい姿がムスカリを見上げるように背伸びしていました。
以前よりその数が減っているように見えるのが気になりますが、生息地を侵略されかけているのか、懸命に共生を図っているのか、切ない気がします。

ロシアによるウクライナ侵攻に始まった戦争は、三年を過ぎ、両国の人的・物的被害は増え続けています。周辺国や支援国の負担も少ない物ではないでしょう。
トランプ米大統領の登場により、状況に変化が見られているようですが、大見得を切ったほどには好転していないようです。
それと言うのも、同大統領の交渉力というのは、アメリカ合衆国という強大な経済力と軍事力が背景にあったればこそですが、それは誰もが承知していることですが、こうもあからさまに見せつけられますと、ウクライナが反抗する余地などほとんどありませんが、どっこい、プーチン大統領の方は役者が大分上ですから、そうそう簡単にはいかないのでしょう。
伝えられている表面的な情報によると、何だか弱いいじめで状況を鎮めようとしているように見えるのですが、気のせいでしょうか。

3 月 28 日に、ミャンマー中部を震源地とする大地震が発生しました。1000kmも離れているタイのバンコクでも、建設中の高層ビルが全壊するという衝撃的な映像が報じられていました。
すでに多くの人が死傷したと伝えられていますが、全貌が明らかになるのはまだ先のことになるのでしょう。
状況が伝えられるとともに、国際機関や多くの国から支援の声が起きており、すでに一部は活動しているようです。ただ、ミャンマーの場合は、激しい内戦が続いているようです。2021 年 2 月のクーデターで実権を握った国軍と、抵抗勢力との内戦ですから、すでに四年に及ぶことになります。
この大地震を受けて、抵抗勢力の「国民統一政府」は被災者救助のため二週間の武力闘争の停止を発表していますが、これによって、どの程度治安が守られるのでしょうか。

大国が小国の領土を欲しい欲しいと圧力をかけるような時代・・、あるいは、強い勢力をもつ集団が弱小な集団を圧迫し追放しようとする時代・・、そうした時代は嫌な時代だったと思うのですが、考えてみれば、そう遠い昔のことではなく、ごく一時期収まっているかに見えていただけで、現在も何も変っていないのかもしれません。
巨大な自然災害が発生する度に、その対策云々が真剣に討議されます。残念ながら、効果がないとは言えませんが、目を見張るような成功例はあまり知りません。
その一方で、戦争や内乱といった紛争は、人間が起こすことですから、人間が制御出来そうな気もするのですが、そんな単純なことではなさそうです。
暑すぎる、寒すぎる、などと文句を言っていても、月日は律儀に流れていて、今日からは四月、春爛漫らしい明るいひと月であって欲しいと願っています。


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