『 冬に川を渡る者のようにためらいがちで 』
「『道』を修得した人物の心の奥は知ることができないが、強いてその外側の見える部分を形容してその人柄を推測するとすれば、『冬に川を渡る者のようにためらいがち』で、『周囲を恐れる者のように用心深く』、また『威儀を正し厳然としていて、まるで客として来ているよう』で、そうかと思うと、『春の陽に水がまさに溶けようとしているかのごとく多くの者を受け入れよう』としている」
さらに、「原木のように飾り気がなく、谷のように心が空しく、一見濁っているかのように多くの者を受け入れている」そして「濁っているものを静かにしていて、いつの間にか清(ス)ましている。長い間安定しているものを動かして、新しいものを生み出す」
( 中略 )
とりあえずは、「奥が深い」と言われるようになるのは難しいとしても、「浅すぎる底を目いっぱい見せてしまう」ことだけでも慎むように心がけたいものです。
( 「ちょっぴり『老子』」第二十回 より )
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