『 本気で出直しを 』
自民党の パーティー券収入にまつわる不正
二つの派閥事務所に 特捜部による強制捜査が入った
あまりにも情けない
国会議員全員の政治資金に 不正がないなど思ったことはないが
派閥ぐるみで それも多数の人が関係しているとなれば
どう考えればよいのだろう
腹立たしくても この党に政治の全てを託しているのだから
せめて首相だけは 本気で荒療治を行って欲しい
本気でですよ・・・
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『 仏師にもご利益 ・ 今昔物語 ( 17 - 12 ) 』
今は昔、
ある人が、阿弥陀仏をお造りしたついでに、古い地蔵菩薩を新たに彩色し直して、正法寺(三井寺内の一院らしい。)という寺に安置し奉った。
この地蔵は、もとは三井寺の塔の内に在(マシマ)していたが、御手ならびに蓮華座が無くなっていた。そこで、その寺にいた実睿供奉(ジツエイグブ・伝不詳)という人が見つけて、修理し奉ったのであった。
その時に、実睿の夢に、年が十四、五歳ばかりの姿形が麗しい小僧が現れて、膝の上に座り、首を抱いて、「あなたは私を知っていますか。私は、実は三井寺の前の上座(ジョウザ・寺務を統括する僧官。)の妻である尼が造った地蔵なのだ」と話した。
見ると、小僧の後ろに付き添っている人がいた。これを見て実睿は「あなたの後ろに付き添っている人がいらっしゃる。それはどなたですか」と訊ねた。
小僧は、「この人は、昔、私を造った仏師です。それで、私の陰の下に住まわせて、利益(リヤク)を与えているのです」と仰せになった。また、丑寅(ウシトラ・北東)の方を見ると、二十余体の地蔵が在す。皆、南を向いて座っていらっしゃる、と見たところで夢が覚めた。
その後、涙を流して尊び奉ること限りなかった。
これを思うに、心を尽くして造らせ奉った人は当然であるが、仏師が特に信仰心も起こさず、代価を取って造ったとしても、地蔵菩薩はご利益を施しなさるのだと知って尊んだのである、
となむ語り伝えたるとや。
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