「カナ、カナ…かな？」
カナ、カナ、カナ…
深い森の中に吸い込まれそうになる
昔、昔の、子どもの頃に戻っていく
毎日毎日、飽きもせずに
セミとりに行って
虫カゴいっぱいとっていたこと
毎年の子ども会のキャンプ
必ず少し熱を出して
自分だけ川に入れなかったこと
平泳ぎのかえる足が
どうしてもできなかったこと
木漏れ日の、心地よい風の中
いじけてる私に
繋いでくれた温かい手と手
カナ、カナ、カナ…
雲は少しピンクに染まり
空は青色
少し暑い西日が
そこら中を輝かせる
カナ、カナ、カナ…
寒蝉(ヒグラシ）鳴く
空気が少し涼しくなった、かな？
切ないような
懐かしいような
その音色のその奥へ
自分が連れていかれないように…
(晶子）
ヒグラシの音色は不思議です。悲しいような、切ないようなその音色を聴くだけで、涼しい気持ちになります。
今日は立秋。なんて短い夏。
いや、まだまだ夏を楽しみますよ♪
夏の思い出はまだまだこれから。
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