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なんかこのー  Eso Que・・・ 

下手なスペイン語ですいません
Lo siento por los españoles poble

秋色暮色

2012年12月04日 | 日記







外は秋たけなわ、木々は錦に染まり1年で一番装いを美しくしている。寒さもいよいよ冬の気温に変り、道行く人々のコートの厚みも増してきた。もう秋も終わり、冬に近づいているのを感じながら、なにやら人恋しく寒さにフッと寂しさを感じたりする。


人生に何回こんなときを感じたか、数えるのにも手足の指だけでは到底足りないほどの回数になってきた。年賀状の喪中の知らせが何通か届いている。わりと親しくしていた知人の細君も今年亡くなっている。その知人は5、6歳年上だがこの季節の寂しさはひとしおだろう。


人はいつか老いて死に、病で苦しみ、さらには生きていくことにおいても苦悩する。「人生には炎の時と灰の時がある」と確かフランスの詩人アンリ・ド・レニエの言葉だったと思うが、本当にその通りかもしれない。さらに林芙美子は「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」と詠んだ。

秋は人生について、ふと考える時期なのかもしれない。


『裏を見せ 表を見せて 散る紅葉』  良寛