緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

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カラスの巣

2015年04月20日 | 俳句
4月に入って、20日のうち16日は雨だったそうである。
観測史上初めてで、100年に一度あるかないかのことらしい。
せっかく仕事を辞めて、色々やりたかったのだが、雨のせいでできないことばかり。
ちょっと気持ちが腐っていた。

でも、先日、淀川の河川敷でカラスの巣を見て考えた。



カラスは今ちょうど巣篭りの時期。
卵を温めて孵して、雛を育てている。雨の日は翼を広げて雛を守る。
それはもう、涙ぐましいまでに守る。
雨が降っている間中、翼は広げたまま。
お粗末な俳句にするとこんな感じ。

親烏止まざる雨に傘と化す

これだけ雨が降り続けば、交代で守っても、どれだけ大変だろう。
嫌われ者のカラスだけど、巣篭りの時期の雨の大変さは人間の比ではない。

家の中で過ごせる私ごときが雨を嫌がるなんて贅沢というもの。
でも明日からは晴が続くらしい。

カラスはもちろん、野の鳥達こそ待ち望んでいたことだ。

ちなみに写真を撮った日は珍しく晴れた日だった。
分かりにくいけれど、写真には親カラスが少しだけ見えている。