不動あきらサンへの【Virtual書き下ろ詞】はこれまでに20篇をUP
しています。ジャンルを大別するなら最初挨拶がわりに書いていた
地元・神戸ものが5篇、男歌が9篇、浪花もの3篇、ご当地もの2篇、
誕生日のお祝いに1篇、ずいぶん書いてきました。歌手としての
彼のイメージに固執はしませんがそれでもテーマや詞風はさまざまにUPするたび数的にはまずまずの評価があります。

詞(うた)のなりたち:変わった名の〈蟹川〉があったことを知り調べてみた。新宿の歌舞伎町付近を水源とし戸山公園や早稲田を経て流れる神田川の支流であり、現在は暗渠(あんきょ)となっている、とあった。

「暗渠」の意味は地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路のことでこの1語句を好き合った女性の不慮に転化させた。
(画像をお借りしました)
しています。ジャンルを大別するなら最初挨拶がわりに書いていた
地元・神戸ものが5篇、男歌が9篇、浪花もの3篇、ご当地もの2篇、
誕生日のお祝いに1篇、ずいぶん書いてきました。歌手としての
彼のイメージに固執はしませんがそれでもテーマや詞風はさまざまにUPするたび数的にはまずまずの評価があります。

蟹川

川の好きな 女がいた
三年ちかく 付き合っていた
案内板を 見かけると
川を見ようよ そう言いながら
水かさ少ない川を 眺めてたっけ
日の暮れ 酒場で 涙ぐんでいた

晴れた日には 遠出した
ひと駅まえで 電車を降りた
草ぼうぼうの 堤防を
跳ねて飛ぶよに 岸まで下りて
青く透んでる川に 手を浸してた
日差しが あいつの 背中灼いていた

川の好きな 女が死んだ
春まだ浅い 明け方だった
母さんだけに 伝えてと
メモに一行 そう書いていた
名もなく知られぬ川が 好きだと言った
俺だけ ひとりで 蟹川を見てる

川の好きな 女がいた
三年ちかく 付き合っていた
案内板を 見かけると
川を見ようよ そう言いながら
水かさ少ない川を 眺めてたっけ
日の暮れ 酒場で 涙ぐんでいた

晴れた日には 遠出した
ひと駅まえで 電車を降りた
草ぼうぼうの 堤防を
跳ねて飛ぶよに 岸まで下りて
青く透んでる川に 手を浸してた
日差しが あいつの 背中灼いていた

川の好きな 女が死んだ
春まだ浅い 明け方だった
母さんだけに 伝えてと
メモに一行 そう書いていた
名もなく知られぬ川が 好きだと言った
俺だけ ひとりで 蟹川を見てる



(画像をお借りしました)