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❤いつも心に詞(うた)を置いて🎤あの歌手あのartistに【new!Virtual書き下ろ詞】

2438篇超の演歌・歌謡曲 J-POPの私の書き下ろ詞!ほぼほぼ毎日【new!Virtual書き下ろ詞】

美川憲一🎤「雨月宿」🎸月は刃か 雨は針…  🎼【new!Virtual書き下ろ詞】

2021-04-25 | 好きな映画・心にのこる映画
美川憲一さんへのこれまでの【Virtual書き下ろ詞】は
「白か黒 ~White or Black~」「恋の彩」「もう時間がないの」「バルバラが泣いている」「みづうみ」「雪埋み」の6篇。
演歌、歌謡曲、そしてシャンソン。
どれも大いに気合い入れて書いています!
みかわ
  
「雨月宿」
  美川4

  離れ小部屋の 静寂(しじま)を裂いて
  咽くは笹竹 雨もよい
  … ひきとめる 術をさがして
  ひと夜 ひと刻(とき) 殺した息が
  いつか泪に すりかわる
  … 雨月宿  
  美2

  美1
  こころ奈落に 頭は空白(しろ)
  させた別れの 八日月
  … 乱れつつ 酒をかさねて
  つなぎとめたい 想いのたけが
  酌めど ほせども 増すばかり
  … 雨月宿
  
  伍2
  やがて晩秋 肌ふるわせて
  しのぎきれない 冬を知る
  … 抱く腕に 命からめて
  死ぬも生きるも 答えはひとつ
  月は刃か 雨は針
  … 雨月宿


(うた)のなりたち:黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男らと共に日本映画の巨匠の一人、溝口健二は1956年8月24日に亡くなっている。
溝口健二女性を主人公に据えた情緒的な作品が多く、いろんな作品を
観てきたが上田秋成原作を基にした「雨月物語」は特に印象に残る映画だ。雨月物語原作や映画をモチーフにしたって大した詞は書けないことは言わずもがな。しかし、その幽玄の世界は設定を演歌に変えれば詞ごころはそそられる。 別れという最悪の場面に直面した女性が男を幽玄きわまる宿に誘う。身をあずけ酒を酌みかわし、なんとか心変わりをさせたいと女は願う。一人になってしまえば月は刃に変わり、雨は針となって死ぬか生きるか、男を極限まで追い詰める。そんな女性の愛の極地を書いた。

きめこまやかに、たおやかに、あふれるほどの究極の表現力を美川さんに託して何度も推敲しながら書き上げた一篇です。
(画像をお借りしました)

「風見の鶏」魚住智美★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第29弾

2018-12-29 | 好きな映画・心にのこる映画
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしていきます。
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「好きな映画・心にのこる映画」これまでに計19篇を書き下ろしています。 
想定した 歌いびと魚住智美 さん!
彼女、誰かに似てると思いませんか? そう、フランスを代表する
女優として知られた若き日の ジャンヌ・モロー です!
魚住さんを見ると、自由と共に人生を疾走したジャンヌ・モロー
生き方や雰囲気を彷彿とさせます!
うお
うお7
「風見の鶏」 
8c
悪戯(いたずら)も ほどほどにしておけば
黙って見過ごしてあげられた
人ひとり 不幸にして
好き勝手してるなんて 許せない
風見の鶏に 罪はない
 テラスに白いスカーフが
 風にまかれてとんでゆく
 そして気付いても もう遅い
 愛をとむらう儀式だから・・・

気があると 思わせてその誘い
まんまと思惑に乗るなんて
あの日から 涙を棄て
突きとめた事実だから かばえない
風見の鶏は まわらない
 いつもとちがう味がする
 酒を飲むのもこれっきり
 そして気付いても もう遅い
 愛を砕いた報いだから・・・
うお8
忘れものしたようよ 取りにゆく
一緒にさがそうと言うんなら
今日までを 喪服のまま
醒めた眸で生きた日々を 終らせる
風見の鶏は もう見ない
 目張りで閉じたその部屋で
 やがて呼吸も止まるはず
 そして気付いても もう遅い
 愛を裂かれた儀式だから・・・


ひとこと:好きな映画(洋画)のひとつ、ジャンヌ・モローの
「黒衣の花嫁」は1968年公開の映画ながらもう何回見たことか。
このときのジャンヌ・モローはなんとも素敵で自分の若かりし頃で
映画のストーリーとも相まって衝撃を受けたことを覚えている。
8b 8a
映画のあらすじはまだ見ていない人のために割愛するが
愛する男のためにここまで執拗にまっすぐに
想いを遂げる女はスリリングでエキセントリックだ。
なお、タイトルの「風見の鶏」の持つ意味がなんであるか、は
映画を見ていただければ分かる。    (画像をお借りしました)
うお5 うお4
魚住智美さんを想定したこれまでの書き下ろ詞
「Le Petit Bonheur ― 小さな幸せ ―」「戎橋夜話」
「ありがとうしか言えなくて」

「燃える蟹」 本間由里★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第28弾

2018-12-28 | 好きな映画・心にのこる映画
2018年もいよいよ残り4日!
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「好きな映画・心にのこる映画」
これまでに計23篇を書き下ろしています。 
今回は「泥の河」 宮本輝の同名の小説を1981年映画化、
小栗康平の監督第1回作品。
加賀3 泥の河 泥1
想定した歌手は 本間由里 さん 
16篇目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
由里1

燃える蟹

見て見ぬふりが 良いことも
この世にあろうよ 廓舟
子どもに罪は ないだけに
なおさら夜が うらめしい
よどんで濁る 安治川に
おんな 秘を抱く 泥の河
加賀4 加賀1
幼さゆえの 遊びでも
あまりに哀しい 燃える蟹
こころに傷痕(きず)を 負うはめに
ならずにすめば 良いけれど
明かりも暗い 安治川の
水も哭いてる 泥の河
加賀5 泥2
長居は此処も 出来ないと
流れてゆくのか 母子舟
あふれる涙 拭きもせず
名を呼ぶ声の いじらしさ
さだめを浮かべ 安治川の
あわれ ひと夏 泥の河

泥の河3 加賀6

ひとこと:この映画「泥の河」は My日本映画ベスト10の1位に挙げていいと思っている。昭和31年頃の時代、風景、人の暮らしぶりが的を得た配役で全編モノクロに傑出した映画だ。心をゆさぶる場面は多数あるが、白黒で映し出される 加賀まりこ のなんとも美しいこと!
加賀2
ラスト、少年が去っていく舟を延々ともうひとりの少年が追いかける哀切。そしてこの詞のタイトルにした燃える蟹とともに子どもは見てはいけないものを見てしまうのです・・・ さて、この詞をだれに想定して…と悩みました。この難しいテーマを孕んだ映画からイメージした詞を変に気張ることなく、深い解釈で唄える本間由里サンに決めました。(画像をお借りしました)

青山ひかる「黒い魔蝶」 🎤それでも良かった 命があると… 🎼【2018 この1年、おさらい月】第13弾

2018-12-13 | 好きな映画・心にのこる映画
12月のメイン・テーマは『2018/この1年 SNSカテゴリーおさらい月』
作成したカテゴリーの整理を兼ねて有効活用すべく、記事や書き下ろ詞でいろいろ趣向を凝らしてUPしています。
12月 男性篇
今日選んだカテゴリーは「心にのこる映画・ドラマ」 
これまでに計20篇を書き下ろしています。 
想定した歌手は 青山ひかる さん 
15回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
青山ひかる

黒い魔蝶

世間によくある 失敗(つまずき)ごとは
名代の店には つきものでしょうか
誰にも云えない 苦悩(なやみ)を抱いて
川筋あるく 日の暮れは
黒い蝶々が 迷い飛ぶ
黒蝶

答えは二つに 一つと提示(だ)され
御供も覚悟と 一度は決めた
想いを募らす あなたにだけは
操られて泳ぐ 鵜のような
つらい定めを 言えもせず
八汐6

身をもみ血を吐き 挙句の果ては
すべてを無くして 涙にくれる
それでも良かった 命があると
川面に棄てる 顛末に
黒い蝶々は もう飛ばぬ


ひとこと:はじめてロケ風景なるものを見たのは中学生の頃。  
のちに知ったことだが、清水まゆみという日活の女優が主演した
舟橋聖一の「白い魔魚」というTVドラマの撮影だった。
13d 13c
 実家の紙問屋が倒産の危機に陥り、再建の条件に債権者から
 結婚を強いられる。結局、破産になり家も恋人も無くした
 主人公の娘は、それでも気強く生きようとする。
原作もドラマも演歌チックな内容ではないが
モチーフを黒い蝶に代え、女性の強く生きる姿に仕立て直した。
こういった秘めた力強さを唄う 青山ひかるサンも聴いてみたいと
思いあえて想定した。
●今日の投稿にちなんだ《12月の行事・イベント》
山形県鶴岡市で行われる「七日市観音堂だるま市」は
だるまや熊手、羽子板など正月の縁起物を売る店で賑わいます!
13e

「愛が燃えているから」 林よしこ★12月の特集【2018 この1年、おさらい月】第6弾 

2018-12-06 | 好きな映画・心にのこる映画
《あの歌手にこの詞(うた)を》をキャッチにMyブログの書き下ろ詞で
作成したカテゴリーがかなりありますが 2018年、反響(アクセス)が
多かった主だった9つのカテゴリーに絞り、それらに歌手を想定して
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろし
この1年をおさらいする特集です。
12月 女性篇
今日選んだカテゴリーは「好きな映画・心にのこる映画」 
これまでに計19篇を書き下ろしています。
想定した歌手は 林よしこ さん 
橋幸夫さんとのデュエット「君の手を」がヒットし、ノッています!
『恋 鈴虫』に続き2回目の《virtual書き下ろ詞》登場です。
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「愛が燃えているから」

南十字の星をたよりに
愛を求めて 旅立つ私
答えを出さない あなたの生活(くらし)
壊すつもりは ないけれど
女は決めたら もう 迷わない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから

声を聴いても どこか不安で
愛の在りかを うたがう私
おもたくふくらむ 私の想いは
針を刺したら はぢけそう
女は決めたら もう あとがない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから

白夜つづきの 夜におぼれて
愛を粗末に しないであなた
異国でかさなる ふたつの命を
バラのワインで 飾りましょう
女は決めたら もう 戻れない
熱く ほとばしる愛が
愛が 燃えているから


ひとこと:1965年のイタリア映画「国境は燃えている」は
6a 6b
「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレ
「女と男のいる舗道」のアンナ・カリーナなどが出演していて
このときのマリー・ラフォレの印象が強烈だったのと
主題曲が良くてサントラ盤のシングルを買った記憶があります。
サントラ
第二次大戦下のもと、みじかい男女の愛を描いた映画です。
 この詞は、そんな背景やモチーフは何も取り入れていません。
 異国で暮らす男のもとへ、激しい愛を抱いた女が訪ねて
 愛を成就させようとする詞です。
 詞を書きながらタンゴのリズムによる曲調が湧いてきました。

●林よしこサンを想定したこれまでの書き下ろ詞「恋 鈴虫」
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                (画像をお借りしました)