風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

おひとりさま分

2021-04-13 23:53:09 | こころ
日曜日のスーパーに牛スジが並んでいた
特に美味しそうなのを1パック選んだ

どて煮にしようと
小さいこんにゃくも買った

知多の蕗と
地産の大根も買った

献立を考えてからの買い物でないから
お店で見たものをついつい買ってしまう


家に帰って

牛スジを見てどて煮一人分多すぎ
軟らかそうなところでカレーもいい

スジ半分と玉ねぎ一個じゃがいも一個
にんじん小半分でカレーを作った

ひとりだからカレーなんて滅多に作らない
カレーライスの食べたい時はレトルト

カレー1杯分を鍋に残してジップロックし
スジのどて煮は翌日作ることにした

蕗は細切りにした人参と炒め煮
水上勉氏の「畑と相談」ならず

スーパーと相談して献立を決め
そして自分への馳走だとしたら

おひとりさま分の料理も
楽しくなる


翌日

残りの牛スジ半分は
どて煮の予定が味噌おでん

買った大根と
地場蒲鉾屋さんのつまみ食い用に

買っていた練り物が残っていて
おでんに入れた

厚めに剥いた大根の皮の千切りと
大根の首に残されていた4cmほどの茎

さっと茹でて胡麻油で炒めたきんぴら
味付けは砂糖と味醂と醤油

水上勉氏はお酒だけれど
我が家にお酒がないから味醂

最近高血圧のため醤油は減塩
減塩醤油では心許ない

悩んでパックのかつお節をまぶした
味は絶妙

これでは精進にならないなあ
そういえば

水上勉氏の
二十二、大根とにんじんの酢味噌
等持院院隱寮のやり方にこの大根、
にんじんの短冊のスライスは塩
ひとつまみだけでも酒の肴になったし
キューピーからマヨネーズが
売り出された当時でもあったので、
珍しさもあって使ってみたら
老師にたいそうよろこばれた。
もっとも、マヨネーズがあるのでは
精進にならない。

とあったのを思い出し
ひとり微笑んだが疑問がわいた

マヨネーズ?水上勉氏の修業時代?
確か戦前満州へ行かれたはず

それ以前にマヨネーズがあった?
調べてみるとマヨネーズは

1925年キューピーから
発売されている

ふーんもうすぐ
100歳にもなるんやと納得

コロナ禍だからこそ
おひとりさま料理をもっと楽しもう


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蔬食三昧

2021-04-13 00:33:35 | こころ
水上勉の精進100撰という料理本を
もう何回も何回も図書館で借り続け

本編の蔬食三昧を
レシピと器と料理を

小さなスケッチブックに
書き写している

100均のスケッチブックに
100均の色鉛筆

一、胡桃豆腐
ニ、利休豆腐

~まだ
二十五、大根のあんかけに味噌あしらい

料理の写真があるのは
七十、杏のシャーベットまで

そして
煮もの十珍

和えもの十珍
揚げもの十珍
焼きもの十珍

水上勉氏の9歳で故郷若狭を出て
京都の寺院で小僧となり

19歳で寺院を脱走するまでに覚えた
精進料理の数々

この本を写し終えるまでに
あと何回図書館通いするだろう

調味料は
酢 味噌 醤油 砂糖 酒 胡麻油

薬味に
芥子 にんにく 胡麻 胡桃等々

素材は畑で採れるもの
スーパーで買うものとは新鮮さが違う

客があれば畑に走って
献立を決める
それが馳走だと
等持院の尾関本孝老師に教わった
こぼれるように
ありがたい教訓を得られたのも
禅宗寺の生活だった

と水上勉氏は綴られている
この本を写していると

大根一本料理するにしても
自然に心が込もって

大根葉のきんぴらひとつ
贅沢な逸品になるのだから不思議
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