あなたが
何の主義も主張も
持ち合わせて無くて
あなたが
何処にも属していなくて
何処にも馴染んでいない時
あなたは
何色でも無くて
何者でも無くて
向こう側が透き通って
見える位に透明なのです。
その時に
あなたが身を置いている
空間も同じ様に何処までも
透明で透き通っていて
とても大きくて
豊かな存在で有った
事実が初めて解ります。
あなたは
自分が何色かで有ったり
何者かで有った方が力強くて
逞しくて 頼もしい 存在で
有るかのように感じてしまって
いるかも知れないけれど
そんな事は
決して無いのです。
あなたが
何者かで有ったり
何色かで有る時には
確かに力強いけれども
それは あなた たった一人
だけの強さでしか有りません。
あなたが
何色でも無く
何者でも無い時には
あなた一人だけでは無くて
あなたの背後の空間までもが
何色でも無く 何者でも無いのです。
何処までも広がる
空間全体は いつも ずっと
透明で何色でも無く 何者でも
無かったのです。
柔らかくて
弱くて 駄目で 情けない
あなたの様に見えてしまうけれど
その場所は透明で何色でも無く
何者でも無い事から生まれて来ていた
真実の飾らない姿だったのです。
その場所の
あなただけは
どんな時にも ずっと
素直で正直だったのです。
そして
自分の姿を
偽る事など決して
出来なかったのです。
だから
あなたが
あなたの中の
本物の あなたの姿で在る
自信の無さや 何者でも無さや
何色でも無い事から
いつまでも
逃げ回り続けて
否定を し続ける必要など
もう 何処にも無いのです。
本当は
本物の あなたの姿を
避け続ける必要など最初から
何処にも無かったのです。
勇気を出して
受け容れてしまう事が
出来れば逃げ回る必要など
無かったのです。
だって
あなたの中の
奥深い場所の中では
あなたは 既に本物の あなたの事を
ちゃんと受け容れていました。
その あなたの事を
受け容れて上げる事が
出来ていなかったのです。
勇気のある
あなたの事を
放置し 孤立させて
しまっていた訳なのでした。
本当に
酷い事が
出来るものです。
けれども
その勇気のある
あなたは何一つとして
不平を言わずに黙ったままでした。
そのまま誰にも
見向きもされないままで
終わったとしても それは それで
充分に本望だったのでした。
それ位の
場所が あなたの中に
存在していました。
何の主義や主張も
持たずに ただ真実を
真実のままに受け容れる事を
素直に正直に毎日の様に繰り返し
誰からも褒められる事もなく その存在すら
忘れ去られたままの存在だったのです。
唯一の救いは
背後に広がる広大な
空間にだけは ちゃんと
その存在は認識されていましたし
受け容れて貰えていた事でした。
広大な宇宙に
受け容れて貰えていたなら
それだけで 他の誰にも知られて
いなくても充分に満ち足りていた
はずです。
どんなに
多くの人達に
受け容れて貰えていたとしても
それが本当の事では無かったと
したならば あなたが芯から満たされて
しまう事などは 決して無いのです。
大きな自然の中に
あなたは溶け込む事など
出来ずに あなたは決して
満たされる事など無く終わって
行くしかないのです。
あなたが真実と共に
歩む事が出来ていたならば
あなたは誰にも認めて貰えなくても
決して へこむ事など無いのです。
いつまでも
自信を持って
歩む事が出来ます。
だって
真実は 背後の
もっと大きな真実から
受け容れて貰えてしまって
いるからです。
あなたは
あなたが挫折をした
ばかりの時の様に
何も無いままで
良いのです。
自信を持って
何も無いままで
生きて上げて下さい。
スッカ スカで
空っぽの あなたの
ままでね。
あなたは一人じゃ
無いですから。
やがて
あなたの中を
満たしてくれるものの
存在を感じる事が出来る
はずです。
それまで
待って上げるのです。
追いかけたら駄目です。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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絶望から あなたを救い出し
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