人はね
その人の事を
必要としてくれている人が
たったの 一人だけでも
身近に居てくれるだけで
生きられるのです。
その人の事を
必要としてくれている
人と言っても 何かに
利用したり 何か道具として
必要だからなどではなくて
その人が
生きてくれて
いるだけで嬉しいとか
その人が傍に ただ居て
くれているだけで良いのだと
思えてしまう 温かくて深い人が
身近に居るだけで人は生きられる
ものなのです。
では身近に
そんな人が居なくなって
しまったなら生きて行けないのか？
と言うと 一時的には そんな気持ちに
成ってしまったとしても あなたが
あなたの事を自棄に成ってしまい
投げ出さない限り そのままでは
終わらないのです。
どんなに辛くても
あなたが あなた自身の事を
投げ出さない限り あなたが最後に
辿り着ける場所が ちゃんと有ります。
あなたの中の
弱くて 駄目で 情けない
長い間に渡り あなたが
葬ってしまっていた あなたが
今こそ出番なのです。
あなたの中で
あなたが葬ってしまっていた
あなたが あなたの傍に ちゃんと
一緒に居る事に気がつくだけで
あなたの生きて行ける場所が
見つかってしまいます。
それが最も
身近で 永遠に
あなたの前から去って
行く事など有り得ない場所を
あなたの中に発見してしまう
事だったのです。
もしも
身近な人が
誰一人として
あなたの前から
不幸にも居られなく
なってしまって あなたまでが
生きる事を諦めてしまっていたならば
あなたの中に眠ったままの その場所を
発見する事は誰にも出来ませんでした。
あなたが
生きてくれている
それだけで嬉しく成り
あなたが ただ居てくれる
だけで心底から喜べてしまう
そんな場所が あなたの中にも
ちゃんと有ったのです。
あなたが
その場所で
生きられる様に成ると
人は どうして そんな事が
出来るのか不思議に成ります。
そんな時には
あなたの生きている
その場所の事を話して
上げたら良いのです。
だって 誰でも
いつかは あなたの体験した様な
辛い体験をする様に成っているのですから
そして
その時に
救いと成るのは
あなたの辿り着けた場所の
体験だけなのですから。
身近な人が
誰一人居なくなって
しまったとしても あなたには
あなたが居ます。
そして
その あなたは
過って あなたが見限ってしまった
頼りなくて 駄目で 使い物に成らないと
あなたに判断されてしまった あなたです。
それ以来
あなたは あなたの中に
その あなたの事を閉じ込めて
しまったままなのです。
そして
その上に あなたは
強くて 頼り甲斐の有る
強靭な あなたを無理をしたり
必死で背伸びをする事によって
作り上げて来たのです。
あなたが
必死で作り上げて来た
あなたは 逆に もう
使い物になど成りません。
世の中の
仕組みの中で
作り上げられた あなたは
その中でしか使えないのです。
生の
大きな流れの
中に おいては
作り物など通用しないのです。
あなたが
無理をしたり
背伸びをして必死で
作り上げて来ていた あなたの姿を
手放してしまい その後に生まれる
空間のままで あなたの中に閉じ込めて
しまっていた 弱くて 駄目で 使い物になど
成らない 本物の あなたの姿と向き合って
しまうのです。
すると何も無い空間は
それまでの あなたの姿であった
弱くて 駄目で 情けなくて 使い物に
成らない あなたの姿を全面的に
易々と受け容れてしまいます。
あなたが
作り上げていた
表面の あなたを手放してしまい
あなたの奥深い場所に閉じ込めていた
駄目な あなたの事も受け容れられて
しまう事で蒸発してしまった後に残される
スペースは それまでの あなたの空間よりも
遥かに広い何処までも広がる空間が
あなたの中に出現してしまいます。
その空間が
あなたの生きる場所で有り
その空間が いつも あなたの傍に在り
いつまでも あなたと一緒に居てくれます。
あなたの生が
終わるまで あなたの事を
引き受けてくれて あなたと離れる事なく
ずっと 一緒なのです。
あなたの中の その空間は
あなたの身体を包み込む外側の
何処までも広がる空間で有る
宇宙とまで繋がっているのです。
宇宙が
あなたの事を
諦めていないのですから
あなたが諦めたら駄目です。
あなたの
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