浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2021-03-07 00:23:08 | 明来闇去

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より

         第六章 人類滅亡を救う奇跡と癒しの秘密

         心の教えを正しく行うと証がついて回る


              言霊の力と細胞の意識

先の続き・・・

たしかに般若心経を上げると、迷える霊が成仏すると言われますが、
それは書いてあるお経の内容が素晴らしい教えであるからというよりは、
それを伝える方の愛の心がその方の音声すなわち音霊に乗って、
迷える方の心の奥底にまで響き、神我の目覚めを促す結果なのです。
伝える方がお経の意味を十分に知らず、生活において行いに表わせていなかったり、
愛がなかったりすれば、相手の心には届きません。
お経はよく理解し、実践した時に功徳が現れてきます。
言葉によって神癒が起こり病気が治るという仕組みも、これと同様に考えられます。

その言葉の表現内容が神の御心と不一致であってはなりませんが、
さらに重要なのはそれを発する人の愛の心の波動が神様の御心の波動に感応することで、
癒す人を媒介として神の愛が相手に伝わり、神癒が可能になるということです。
お話会ではこういう方がよく見えることがあります。
それは、「ああ、あこが痛い。ここが痛い。治してください」と言って、
お話を聞くよりも身体治してもらうのが主のように思ってお出でになる方です。
しかし、そういう心構えでおられるのなら、
かえって身体を治してはその方のためにならないと言えます。
その時は治りますが、後がどうなるかわかりません。
まず、変えなくてはならないのはその方の心だからです。

その心が原因で治るはずの病気も治らないでいるからです。
本当は自然治癒能力で、ご自身が内なる力によって、
治すようになっていかないといけません。
疑いや不安、恐怖、それから、怒りとか妬みとか執着心、
そうした思いは体の状態を不調和にします。
何ものとも対立しないのが、大調和した神の御心です。
私たちが、小さく言えば自分自身の健康と幸せな毎日のためにも、
大きく言えばまた地球社会全体の平和のためにも心がける価値があると思います。
こんなことがありました。
浄心庵に訪ねて見えられた老婦人ですが、リューマチのため杖をついていました。
若い人の手を借り、杖にすがってやっとたどりつかれました。
人の手を借りないと、一人で立ち上がることもできません。
少し離れたところにいらっしゃるその方に向かって、話しかけました。

「まず、この痛み苦しみから救われたいですか」
「救われたいです」
「では、言うことはなんでも聞いてくれますか」
「なんでも聞きます」
「あなたはたいへん美人で社交的でおつき合いは上手ですが、
心の中はたいへん頑固です。
その頑固さが己の心を苦しめて、その内なる苦しみとなって現れてきます。
ですから、今素直な心になりますと誓ってください」
すると、相手の方は素直に約束してくれましたので、
その場でいっしょにお祈りをさせていただきました。

「神様、あなた様のいとし子が内なる頑固を捨てることを誓ってくれました。
願わくば、忌まわしきリューマチの苦しみからこの方をお救いください」と
言いますと、一人で立ち上がり、突然杖をつかずにご本人は歩き始めました。
このように、本当に自分の心の誤りに気付いて、心素直に改めれば、
瞬時にでも癒されるという出来事を、
もう数え切れないほど見せていただいています。