~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第一 蛇の章
一、蛇
5.無花果(いちじく)の樹の林の中に花を探し求めても得られないように、
諸々の生存状態のうちに堅固なものを見出さない修行者は
この世とかの世とをともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
6.内に怒ることなく、世の栄枯盛衰を超越した修行者は、
この世とかの世とをともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
7.想念を焼き尽くして余すことなく、心の内がよく整えられた修行者は
この世かの世をともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。