
JN日記からの完走記転載シリーズ。
2016年8月7日の「第41回富士登山駅伝競走大会」
翻訳中の「山岳レースの歴史・第2章・アメリカ」でも、「1913年に開催された」と少し触れられていた。
ウィキペディアによると、現在のレースの前身的なものとされている。
手元にある「第42回大会」の大会パンフレットを開くと、御殿場市体育協会会長の寄稿にも、
「この大会は、大正二年(1913)年の夏、東京の時事新報社の主催により開催され、そのコースは富士山太郎坊から山頂までの上りで14名が参加し一着は広島県出身の伊達甚太郎選手が2時間38分で駆け上がったそうです」
とあった。
1913年は「駅伝」ではなかったが、現在の主催者の方々の歴史認識としても、原点は1913年にあるといえるようだ。
この「富士登山駅伝大会」には2016年から3年連続で出場できた。
すべて山頂区間。
どの年も決して自慢できるようなタイムじゃなかったけど、チャンレジできただけでも、とてもいい思い出になっている。
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以下、完走記
操山VKも芥子山アタックも金山ヒルクライムもIP杯も、全部見事に全部蹴てしまいました。
生半可な練習では太刀打ちできませんでした。
やっぱり富士山は日本一の山です。
「富士登山駅伝大会」の6区。
標高3102mから3720mを折り返す4.92㎞の区間で登りの平均斜度は約35%。
おまけに酸素も薄い高所なので、すぐに酸欠状態になります。
中継点でタスキを受け取ると、やはり駅伝なのでとりあえずダッシュ(^^)。
平地での一気のダッシュも禁物だけど、高地では絶対にやっちゃいけません。
わずか100mも走らないうちに両手がビリビリ痺れてきました。
心拍も急激に上がり、深呼吸しても動悸が静まりません。
もがいてももがいても身体が動かない・・・。
走れる傾斜は走ろうとしても脚がいうことを聞いてくれません。
去年、「富士山頂往復マラニック」では身体の不調は特に感じなかったのに、やはり「ゆる走り&歩き」と「全力疾走」は別物でした。
3000mを超える高地でのランニングは、それに合わせたトレーニングをしないと、平凡なランナーには到底対応できるものじゃないようです。
監督の想定タイムは54分。
私もあちこちのブログを参照して、私と同じくらいのランナーが52~8分なので1時間は切れるんじゃないかと予想してました。
正式結果は分からないけど、でも、おそらく1時間15分ぐらいのひどいタイム。
駅伝なので、他のメンバーに迷惑をかけて申し訳なかったです。
岡山からは2チームが参加。
元箱根駅伝選手やフル2時間20分、30分台の若い国際ランナーなど、私以外は錚々たるメンバーでした。
でも、誘われたとき躊躇したけど、思い切って参加して良かったです。
一生に一度の素晴らしい経験になりました。
ウエアはダマTトレランモデルの赤。

一応、ダマゴニア・トレランアンバサダーなので、しっかりPRしてきました。
ただ、タイムが悪かったので評判を落としてしまったかも。
それよりも、けん玉するのを忘れてしまったのでアンバサダーの資格をはく奪されるかもしれません・・・。
この大会、山頂区間の6区のランナーは高山病対策のため、7合5勺(標高3102m)の山小屋に前泊が義務付けられています。
なので、自力で登山しなきゃいけません(5合目まではシャトルバスで送迎してくれますが・・・)。

太郎坊(標高1421m)から宿泊場所の「砂走館」(標高3102m)までえっちらおっちら登って行きます(^^)。
山小屋は1畳に2.5人のスペース。
横たわると隣の人と手がふれあうほどの狭い空間しか自分のスペースがありません。
でも、下界では窮屈な空間だけど、山の中で意外となじめる感じです。 夕飯はカツカレー。

大好きなメニューでした。
しかも、おかわり自由(^^)。ただ、カツのおかわりはなしでした。
レースが終わると6区(それと5、7区)のランナーは自力で下山しなきゃいけません。
帰りは御殿場ルートの下り(7区です)。
きれいな宝永山をながめられます。

さらに、大砂走りの下りを堪能できます。

シューズは駅伝なのでゲルフジレーサーじゃなく、お気に入りのソーティSMGを選択。
軽いし、グリップ力も並みのトレランシューズよりもあるので対応できるかなって判断しました。
でも、まさかこれほどまでにボロボロになるとは思わなかった(見出し画像)。
ソーティさん、4年間、ありがとう(追記:と書きながら、ソーティ、まだ履いてます(2020年6月現在))。
2012年のUTMFから、2013(UTMF)、2014(UTMF)、2015(富士山頂往復マラ
ニック)、そして2016(「富士駅伝競走大会」)と毎年のように富士山通いが続いています。
また、来年も富士山を楽しめたらいいなと思った一日でした。
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