グミの実のお味

私はグミの実を食べたことはありません。こちらは双極性障害の主婦、グミの実のブログです。

母とモネに行きました

2007-05-28 22:02:18 | Weblog
今日は、着物のクリーニングを出してから
母と待ち合わせて「モネ展」を観に行った。

モネと言えば睡蓮、モネと言えば淡い色合いだが
私が楽しみにしていたのは「積みわら」シリーズだ。
中学の時の美術の教科書に
モネの描いた「積みわら」が載っていたのだが
季節や時間帯が違うだけの同じ景色なのに
本当に温度や風までまったく違うものだと感じさせるようだった。
同じような構図なのに色でこんなにも変わるのかと
教科書を開く度に、その小さな絵に見入っていた。

他にも、知らなかったモネの初期の暗い色調の絵や
いわゆるモネらしい明るい色合いのもの
晩年の大胆な筆遣いのものなど、よかった。
特にみごとだったのは、やはり水面の描き方だ。
川が海が湖が、曇りの日も、晴れの日も、
朝も夕焼けも、霧の中でさえ、美しい。

近くで観ると、てきとーに塗ってそうに見えるのに
ある程度離れると、完璧な絵。
ここに緑使うの?というところも、ちゃんと影になっている。
べんべんべんと緑と青を塗ったようなのは、ちゃんとポプラの葉っぱ。
どうやって計算しているのか不思議なくらい。
見ていないから知らないはずなのに景色がよみがえってくるようだった。
これは何年の作品だからどうたら、私はあれが好きだかんや
勝手に言い合いながら一緒に観たり、自分のペースでゆっくり観たり。

かなりの満足感を得て、近くの東京ミッドタウンへ行った。
広いし迷って、ようやくたどり着いたらランチタイムが終わっていた。
2時にラストオーダーなんて聞いたことがない。
お目当ての店には行けなかったが、おいしい食事ができた。
素直に母におごってもらった。

もう目的は済んだのだが、コーヒーでも飲みながらもう少し話したかった。
母も同様だったらしく、表参道へ場所を移した。
どこかおしゃれなカフェにでも行きたいね、と話していたが
結構歩いたので何回か待ち合わせに使っていたいつもと同じところにした。
近況など話して、寒くなってきたので店を出た。
少し服を見るのにつきあってもらい、駅で別れた。

お母さんにはいつまでもお母さんでいて欲しい。