夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『野性の呼び声』

2020年03月17日 | 映画(や行)
『野性の呼び声』(原題:The Call of the Wild)
監督:クリス・サンダース
出演:ハリソン・フォード,ダン・スティーヴンス,カレン・ギラン,オマール・シー,
   ブラッドリー・ウィットフォード,コリン・ウッデル,キャラ・ジー他
 
ファーストデーに1本だけ。
わが家から最も近い劇場、109シネマズ箕面にて。
 
原作者のアメリカ人の小説家ジャック・ロンドンは1876年の生まれ。
1903年に書かれた古典的冒険小説をクリス・サンダース監督が映画化。
予告編を観るかぎりでは、ハリソン・フォードと犬の映画だと思っていましたが、
ハリソンが頻繁に登場するのは中盤以降。本作の主役はあくまでも犬。
セントバーナードとスコットランド牧羊犬の雑種なんですって。
 
19世紀末、ゴールドラッシュに沸く時代。
金脈を探し求める人々を乗せた橇を引くため、丈夫な犬が高値で取り引きされていた。
 
カリフォルニアの著名な判事ミラーの飼い犬バックは、
その好奇心と体の強さに目をつけた輩に誘拐されてしまう。
自分がどこから来てどこに連れて行かれるのか、バックは知る由もないが、
船内では棍棒を持った男に殴られ脅され、恐怖のせいで従順に。
 
カナダに到着したバックは、たびたび脱走を試みるが失敗。
意気消沈して囲いの中にいたところ、郵便配達員ペローが一目惚れ。
 
幸いにもペローは根っからの善人。
相棒のフランソワーズは、2匹ほしかったのになぜ1匹なのかと不満顔だったが、
飲み込みの早いバックはすぐにチームの一員としての働きを自覚し、
ペローとフランソワーズの信頼を得る。
 
ところがある日、橇犬による郵便配達が廃止に。
ペローたちとの別れを余儀なくされたバックには波乱の運命が待ち受けていて……。
 
ね、こうしてあらすじを書いてもハリソンの出番なし(笑)。
 
最初はどうにも違和感がありました。
犬の動きがCG丸出しに思えて。
老けメイクを苦手とするのと同様、実写版の動物の動きがCGっぽいと、
それが気になってしまってゲンナリするんです。
 
バックは確かに良い犬で、デカくてもその仕草は可愛いけれど、
CGだよねぇと思う動きがそこここにあり、がっかり。
途中からはこれも楽しまなきゃ損だと考え直して鑑賞しました。
 
酷い仕打ちを受けたバックを引き取ることにしたハリソン演じる男とのふれあいよりも、
ペローやフランソワーズといるときのバックの話のほうが私は好き。
ペロー役のオマール・シーが本当によかったです。
 
大地のなか、急流で溺れかけた狼を救って、狼たちの信頼をも得たバック。
森の動物たちと共に行動するうち、野性の血に目覚めます。
どこまで人間のことを覚えているのか。
ずっと覚えてくれているとしても、本能が求めるものには敵わない。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『スマホを落としただけなの... | トップ | 『スウィング・キッズ』 »

映画(や行)」カテゴリの最新記事