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『必殺!恐竜神父』

2022年04月24日 | 映画(は行)
『必殺!恐竜神父』(原題:The VelociPastor)
監督:ブレンダン・スティアー
出演:グレッグ・コーハン,アリッサ・ケンピンスキー,クレア・ハウス,
   アウレリオ・ヴォルテール,ヤン・ジエチャン他
 
2018年のアメリカ作品。
 
この邦題で面白いわけがない(笑)。でも観てみたい。
だいたい原題の“VelociPastor”って何ですか。
VとPが大文字なんですけど、間にスペースはないんです。
“Velociraptor”なら辞書にあるんですよね。
「小型で活動的な肉食獣で、プロトケラトプスを食べていたと想像される」らしい。
つまり“VelociPastor”は完全な造語か。恐竜を食らう神父かな、と想像は募る(笑)。
 
カトリック教会の神父ダグの目の前で、彼の両親の乗る車が炎上。
打ちひしがれるダグは心を癒やすため、中国を訪れる。
森の中で負傷した女性を見つけたダグが介抱しようとすると、
彼女は「竜の戦士」とつぶやき、ダグに角だか牙だかの加工物を渡して息絶える。
すると、女性を追っていた忍者が今度はダグに襲いかかる。
逃げる拍子に、握っていた加工物でダグは手に怪我を負う。
以来ダグは夜になると悪夢にうなされ、無性に腹が空くように。
 
ある日、ベッドの中でダグが目覚めると、傍らに売春婦のキャロルがいた。
神父の身でありながら売春婦と一夜を共にしてしまったのかと思っていると、キャロルが言う、
絡まれて殺されかけていた彼女をダグが救ったばかりか、
ダグはいきなり恐竜に変身して相手を食い殺したのだと。
 
自分が殺人を犯したと知ったダグは罪の意識にさいなまれるが、
キャロルの売春斡旋者フランキーこそがダグの両親を殺したと知り、
再び恐竜と化すとフランキーを殺害する。
フランキーに虐げられてきたキャロルは大喜び。
彼女と過ごす日々が楽しいおかげで、神父としてのダグの毎日も充実するのだが……。
 
B級どころか、これは凄すぎる(笑)。
ダグが恐竜に変身することを知った神父スチュアートは、
こりゃ悪魔祓いが必要だとエクソシストのアルテアのもとへ連れて行きますが失敗。
お祓いの最中にまたダグが恐竜になっちゃって。
 
兵士だった頃のスチュアートの回想シーンもじゅうぶんにホラーです。
こんな映画でも、戦争はあかんと説いているじゃあないか。
そして突然また忍者が出てくるのですよ。忙しくて仕方ない。
クリスチャン忍者とか、怪しすぎる。こうして書いていても意味不明。
 
1時間10分という短めの尺をやたら長く感じてしまいました。
私はちっとも笑えなかったけど、ツボにハマれば好きな人は好きかと。
 
そしてダグとキャロルは今日も悪者殺しの旅へ。
つまり、邦題から想像できる内容そのままだったわけですね。(^^;

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