夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『こま撮りえいが こまねこ』

2010年12月02日 | 映画(か行)
『こま撮りえいが こまねこ』
監督:合田経郎
声の出演:瀧澤京香,若林航平,小林通孝他

2006年に公開された作品です。
『電信柱エレミの恋』(2009)でストップモーションアニメ(=コマ撮り)の楽しさをあらためて知り、
ほかの国内の作品も観てみたくなりました。

探してみたところ、すぐに見つかったのがこれ。
何年も前の作品だし、いまさらここに書くのもなぁと思いましたが、
風邪が流行するこの時期、TVを観ていたら、
葛根湯のCMに「こまちゃん」が出ているではないですか。(^O^)

DVDには5つの短編が収められています。
コマ撮りアニメのほか、半立体アニメと呼ばれるものも。
これは、ガラス板の下に背景を置き、上に平面の人形を載せて、
上部に設置したカメラで撮影するという技法だそうです。
ヨーロッパではよく使われてきた伝統的な技法とのことで、
出来上がりはちょっぴりレトロでいい感じ。

まずは『はじめのいっぽ』。
立体の人形によるコマ撮りアニメです。
これが私のいちばんのお気に入り。
猫の「こまちゃん」が8ミリカメラによる映画撮影に挑戦。
こまちゃん自身が脚本を練り、絵コンテまで作成。
人形や背景もこまちゃんのお手製。
いろんなアイデアを試すこまちゃん。可愛いのなんのって。

『カメラのれんしゅう』と『ラジボーのたたかい』は半立体アニメ。
前者は、8ミリカメラの撮影をするこまちゃんと、
そんなこまちゃんにいたずらを仕掛ける幽霊。
後者は、ラジボーというこまちゃんの友だちが、
ラジコンの飛行機で、ナメた鳥と戦いを繰り広げます。

コマ撮りアニメの『こまとラジボー』は、
こまちゃんとラジボーが友だちになるときのお話。
ラジボーのお父さんとこまちゃんのおじいちゃんの様子も楽しいです。
積み上げられていくコーヒーカップにドキドキ。

同じくコマ撮りアニメで、トリを飾る『ほんとうのともだち』。
ある日、8ミリ映画の出演人形を連れて野原に出かけたこまちゃんは、
雪男と遭遇してびっくり。家に逃げ帰ります。
野原に戻ると、人形が行方不明。
悲しみに暮れるこまちゃんのもとへ、
雪男がこっそり人形を返しに来てくれました。
こまちゃんは雪男にお礼を言いたくて、探し回るのですが……。

こまちゃんたちの台詞は「ニャー」とか「ウガー」とか。
こちらがわかる言葉は喋りません。それがまた可愛くて。

心がぬくぬく。ちょっとハマっています。
YouTubeでもご覧になれますのでぜひ。

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