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『わたしのハワイの歩きかた』

2014年06月07日 | 映画(わ行)
『わたしのハワイの歩きかた』
監督:前田弘二
出演:榮倉奈々,高梨臨,瀬戸康史,加瀬亮,宇野祥平,中村ゆり,
   池松壮亮,上原美佐,吉永淳,佐藤みゆき,安田顕,鶴見辰吾他

わが家からもっとも近い劇場、109シネマズ箕面にて試写会。
と言っても自分で当てたわけではなく、
1席空いているよ~とお声をかけていただきました。
この日、ダンナの帰りが遅いことがあらかじめわかっていたため、
こんなにタイミングの良いことなし、「行きま~す」と即答。
劇場での試写会は『小さいおうち』以来です。

なぜかいま流行っているハワイ
予告編はとっても楽しそうで、今回試写会のお誘いをいただかなければ、自腹で観に行く気満々でした。
し、しかし、公開前になんですが、おそろしくツマラナイ。
ロケにそれなりのお金が注ぎ込まれているであろうことを想像すると涙目になるほど。

とりあえず、あらすじ行ってみましょう。(^^)

出版社に編集者として勤務する26歳のみのり(榮倉奈々)は、
まもなくハワイで挙式する友人のスッチー・愛子(中村ゆり)から
二次会にふさわしい会場を探してほしいと頼まれる。
旅行のガイドブックも出版している会社にいるのだから、
みのりはそういうことに詳しいでしょうと。

幹事を引き受けてしまったけれども、ハワイのことなんてまるでわからない。
取材がてらハワイに行かせろと社長の大橋(鶴見辰吾)に直談判。
ハワイのガイドブックなんてすでに何冊も出していると渋る大橋を秘密のネタで軽く脅し、
まんまと経費は会社持ちでハワイへと飛び立つみのり。

愛子とその夫となる聡(安田顕)に招かれたパーティーで、
みのりは茜(高梨臨)という同年代の女性と知り合う。
ハワイ在住の茜は、金持ちを見つけて結婚することを夢見ている。
意気投合したみのりと茜は、毎日一緒に遊んで過ごすのだが……。

みのりの前に現れる男性2人。
1人は大富豪の息子・知哉(加瀬亮)で、自分に近づいてくるのは金目当ての奴ばかり、
こびへつらわれることにウンザリしていた知哉は、
自分の素性を知ろうとも態度の変わらないみのりを好きになります。
もう1人はハワイでビジネスを始めて成功したい勉(瀬戸康史)。
みのりといい感じになるものの、方向性の見えないビジネス話にみのりは呆れます。
図星を突かれて勉は逆ギレ、だけどみのりの言葉を真剣に考えはじめます。

みのりと不倫関係にある後輩社員の田嶋役に池松壮亮
茜のことが好きで好きでたまらずに追いかける本間ちゃん役に宇野祥平
いずれの人も出演損と言いたくなるぐらい、本作はしょうもない。

こんな作品を一生懸命撮ったんだということに驚きすら覚えるのですが、
それゆえなのか、なんだか憎めません。
少なくとも鑑賞中に怒りを感じた『抱きしめたい 真実の物語』なんかに比べたら、
鑑賞後の気分だって悪くない。
ハワイロケにこんなに金を突っ込んでとは思うけど、
ハワイに行く意味があるのかと思ったこっちよりずっとマシ。

榮倉奈々の手足の長さに驚き、ラグランスリーブもばっちり似合いそうな怒り肩が羨ましく。
『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)の主演女優で、
『すべては君に逢えたから』(2013)で玉木宏の相手役を演じた高梨臨、カワイイ。
そういう点が見どころです。

竹内まりやが書き下ろした主題歌を聴き(もちろん編曲は山下達郎)、
どうしてこんな作品に書き下ろしたんだよと心の中でツッコミ。

試写会に誘ってくださった方が、上映終了と同時に「どうもすみません。こんな映画にお誘いして」。
いやいや、こんな映画だからこそ、試写会で観る価値があるというものでしょう。(^O^)

ひとつ、心に残った台詞は、
「自分の気分が酷いときに、人に優しくできるってサイコー」。
そんなことができる人にならなくちゃ。

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