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『100回泣くこと』

2013年07月04日 | 映画(は行)
『100回泣くこと』
監督:廣木隆一
出演:大倉忠義,桐谷美玲,ともさかりえ,忍成修吾,波瑠,宮崎美子,大杉漣他

10本観たら7本は泣いているとこのときに書きましたが、
元来アマノジャクなものですから、泣きを迫られるような作品はどうも嫌。
これは予告編からして苦手、泣けそうにない雰囲気。
廣木隆一監督、最近この手の「泣き」を狙った作品が多すぎやしませんか。
それでちょっとゲンナリ気味、観に行くきはまったくなかったのですが、
6月中有効のTOHOシネマズのチケットを使いきるにはこれしか時間が合わなくて。

原作は中村航の同名ロングセラー小説だそうで、未読です。

4年前にバイク事故に遭い、事故直前1年間の記憶を失った青年、藤井秀一。
当時一緒に暮らしていた沢村佳美の存在はすっぽりと消えている。

そんなある日、秀一は友人のムースとバッハこと圭介と恵子の結婚式で、佳美と再会。
友人たちが、秀一の記憶から消去されている佳美の話をひた隠しにするものだから、
運命の再会だなどとは秀一はもちろん知らず、驚いているのは佳美だけ。

秀一はすぐさま佳美に惹かれ、やがてふたりはつきあうように。
けれども佳美は4年前に恋人同士だった事実を決して話そうとしない。
秀一からプロポーズされた佳美は、結婚のお試し期間として1年間の同棲を提案し……。

予告編でほぼ流れているので、ネタバレにもならんでしょうから書いちゃいます。
佳美は4年前に癌に冒され、それを打ち明けた直後に秀一は飛び出して事故に。
佳美の癌は5年再発しなければ完治と思って良いとのこと、
1年間の同棲を提案したのにはそういう理由があるのですけれども。

う~ん、どこを褒めましょう。
メリハリなくぐだぐだ、どこに気持ちを持って行けばいいのかわかりません。
桐谷美玲ちゃんの腕が細くて羨ましいとか、
ふたりの住む家がおしゃれだなぁとか、それぐらいしか褒めどころがないど。

話に勢いがあればツッコミどころにも目をつむれたのでしょうけれど、
たとえば可愛がっていた犬をふたを閉めたリュックに入れて病院に持ち込んだり、
またその犬を病院の廊下で走らせたり、ええんかいなと言いたくなります。

それぞれの人物像が薄く、なんだか魅力もいまひとつ、感情移入もできず。
4年前のことも現在の病状も隠し通そうとする佳美に、
ともさかりえ演じる友人の夏子が身勝手だと言うシーンがまぁまぁ良かったぐらい。
それでずっと泣かれても、こちらとしては冷めるばかり。
ハワイまで行くシーンも金の無駄やろ!としか思えず。

『さよならドビュッシー』『リアル 完全なる首長竜の日』
現時点での今年ワーストかなぁと思っていました。
だけど、この2本、最後までそれなりにおもしろくは観たのです。
本作については116分が異様に長く感じ、途中で帰りたくなってしまいました。
退屈したという点ではまちがいなく今年いちばん。(--;
ムリッ!

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