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『HK/変態仮面』

2013年05月08日 | 映画(は行)
『HK/変態仮面』
監督:福田雄一
出演:鈴木亮平,清水富美加,ムロツヨシ,安田顕,佐藤二朗,
   池田成志,塚本高史,岡田義徳,大東駿介,片瀬那奈他

梅田ブルク7にて。

公開前から気になっていたのに、なかなか時間が合わず。
けれども、観逃すと後悔するかもしれないと思い、
いつものような効率重視のスケジュールを組むのは止めて、
これのみに照準を合わせました。

こんなに気になっていた本作ですが、前知識はほぼゼロ。
原作の『究極!!変態仮面』は最近の漫画なのかと思っていたら、
1990年代前半の『週刊少年ジャンプ』の連載漫画とのこと。
ということは、誰も教えてくれなかったけど、
私の周りには読んでいたオッサンが多いということですね。

原作の大ファンだという小栗旬が脚本協力(←これって具体的には何を?)、
『コドモ警察』の福田雄一監督による映画化です。ワクワク。

紅游高校の拳法部に所属する色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は、
誰もが崇める凄腕刑事だった父親譲りの正義感あふれる若者。
しかし、悲しいかな、見た目に反してヨワヨワ。
今日も絡まれているホームレスを救おうと飛び出すが、逆に殴られてしまう。

痛む口元を押さえて登校したその日、転校生の姫野愛子がやってくる。
信じられないほどかわいい彼女が狂介の隣の席へ。
狂介の傷を見て、虫よけスプレーを差し出す姿すら愛くるしい。

SMの女王である母親は、色気のない狂介のことを常々嘆いている。
愛子をいつ誘うべきなのか、そんなことを迷う帰り道、狂介は銀行強盗騒ぎに遭遇。
犯人は人質を取って立てこもり、その中に愛子も含まれていると言う。

居ても立ってもいられなくなった狂介は、こっそり現場に侵入。
覆面をして愛子の救出に乗り込もうとしたところ、
間違って女性用のパンティを被ってしまう。
ところが、これにより、ドMとドSの両親から受け継いだとおぼしき変態の血が覚醒。
潜在能力が極限まで引き出され、“変態仮面”に変身するのだが……。

校舎の下にお宝が埋まっているらしく、
それを狙う悪党どもが次から次へと変態仮面に挑みます。
まじめ仮面にさわやか仮面、みな可笑しい。

詰め襟姿に違和感のない主演の鈴木亮平はモデル出身の30歳。
この人、超インテリなんですね。しかも見惚れるほどの体。
対する悪党の切り札、安田顕は脱ぐのが大好きな人らしいのですが、貧相で美しくない。(^^;
けれどもどちらも体を張っていて、スバラシイ。
狂介の母親を演じた片瀬那奈のキレ味も最高。おみそれしました。
こんなアホな映画をこんなに真面目に撮る人たち、大好きです。

ほぼ満席の劇場は笑いの渦。
ほかのお客さんに釣られて笑うことも多々あり、
大画面だという楽しさだけではない、劇場で映画を観ることの面白さを堪能しました。
女ひとりで観に行くのは変じゃないかと、
ネットの掲示板で相談している人も見かけましたが、なんで?
躊躇せずに観に行くことをお勧めします。

予告編終了時のCMムービーにも大笑い。
「劇場内では、全裸は禁止です。劇場内では、パンティを被らないでください。
 劇場内のマナーの取り締まりは、変態仮面に任せて、映画をお楽しみください!!」。
……任せていいのか?変態仮面に。(^^;

7月に発売されるDVDは、アブノーマル・パックとノーマル・パックの2種類の予定。
そらアブノーマルなほう、行っとかなあかんでしょ。

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