夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『きっと、またあえる』

2020年09月21日 | 映画(か行)
『きっと、またあえる』(原題:Chhichhore)
監督:ニテーシュ・ティワーリ
出演:スシャント・シン・ラージプート,シュラッダー・カプール,
   ヴァルン・シャルマ,プラティーク・バッバル他
 
シネマート心斎橋にて、前述の『鬼手』とハシゴ。
こっちが本命でしたが、思いがけず『鬼手』が面白くて。
これもよかったのはよかったけれど、
『きっと、うまくいく』(2009)の二番煎じか三番煎じみたいなこの邦題、
魂胆見え見えでイマイチじゃないですか。(^^;
ちなみに原題の“Chhichhore”はヒンドゥー語で「お気楽な」みたいな意味だそうです。
 
監督は『ダンガル きっと、つよくなる』(2016)」のニテーシュ・ティワーリ。
ま、そのときの邦題からしてすでに二番煎じの感がありましたもんね。
『きっと、うまくいく』を超えるのは厳しそうです。
主演は『PK』(2014)にも出演していたスシャント・シン・ラージプート、
ヒロイン役は『サーホー』(2019)のシュラッダー・カプール、美人だなぁ。
 
アニは名門ボンベイ工科大学出身のエリート。
妻のマヤと別れ、一人息子のラーガヴはアニと豪邸で暮している。
ラーガヴはアニとマヤどちらとも良好な関係を築いており、
目下の悩みは進学のことだけだと思われていたが、
合格発表の日、不合格の通知を見たラーガヴは飛び降り自殺を図る。
 
一命は取り留めたものの、脳内に出血があり、予断を許さない状況。
医師曰く、ラーガヴには生きる意志が希薄で、これは致命的だと。
無意識のうちにラーガヴにプレッシャーをかけていたと知ったアニは、
自身の大学時代、負け犬と呼ばれていたことをラーガヴの枕元で話しはじめるのだが……。
 
負け犬というけれど、負け犬でもないのです。
たまたまアニが入寮することになった学生寮4号棟が
10個ある寮のうち、いちばんボロくて変人が集まる棟。
意識のないラーガヴに想い出を語るうち、
懐かしくなってアニはかつての仲間に連絡を取ります。
やがて意識を取り戻したラーガヴの病室に皆が集まり、
話を聴くうちにラーガヴの気持ちが変化してゆきます。
 
こんな話がよくない話であるはずもなく、最初から最後まで楽しい。
ただ、『きっと、うまくいく』と比べると、スケールが小さい。
うん、まぁ、こんなもんかなで終わってしまうのでした。
エンドロールまで踊りもないし、ちょっと寂しい気も。
 
それにしてもインド作品を観るといつも思うのが、
同じ人との会話の中で、今ヒンドゥー語で話していたはずが
いきなり英語で話しはじめたり。どうなっているのか知りたい。
 
学生時代と今を同じ役者が老けメイクをほどこして演じています。
老けメイク苦手な私だけど、これはなぜか大丈夫でした。めっちゃ自然。
 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『鬼手』 | トップ | 『ポルトガル、夏の終わり』 »

映画(か行)」カテゴリの最新記事