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『ヒンディー・ミディアム』

2019年09月17日 | 映画(は行)
『ヒンディー・ミディアム』(原題:Hindi Midium)
監督:サケート・チョーダリー
出演:イルファン・カーン,サバー・カマル,ディシタ・セーガル,ディーパク・ドブリヤル他
 
ダンナが帰国しましたので、飲み会と映画三昧の日は終了。
しかし帰国日だった土曜日、いつもの外食前にシネ・リーブル梅田で2本ハシゴ。
 
インドの都会人って家族同士でも英語で会話するの!?と驚きました。
そんな疑問を持つこと自体、世間知らずなのですね。すんません。
ちなみに『あなたの名前を〜』でヒロインを演じたティロタマ・ショームが、
本作ではお受験塾のコンサルタント役で出演しています。
 
タイトルの“Hindi Midium”とは、ヒンディー語で授業をおこなう公立学校のこと。
これに対し、英語で授業をおこなう私立学校は“English Midium”と呼ばれるそうです。
 
デリーの下町に生まれ育ったラージは、幼なじみで美しく成長したミータと結婚。
わりと大きな衣料品店を経営し、経済的にはお手伝いさんを雇うぐらいに裕福。
可愛い娘ピアにも恵まれて、ラージは今の暮らしに何の不満もない。
 
しかし妻のミータの目下の悩み事は、ピアのお受験
名門校に入れなければ、ピアのこれからの人生が台無しになる。
なんとしてでも名門小学校に入れなければ。
 
狙いは4つの小学校。できればいちばんいい小学校に入学させたい。
その小学校に入るためには引っ越しまでせねばならぬと判明し、
ラージは反対するが、ミータは食事のボイコットを始める。
仕方なく高級住宅街に引っ越してお受験に臨むことに。
 
ところが、いちばんいい小学校はおろか、それ以外のところも不合格。
どうやらピアに問題はなく、両親の面接で落とされている様子。
凹むラージとミータは、低所得者層のための優先枠があると知り、
今度は貧乏人を装うためにスラム街に引っ越すのだが……

このところ観ているインド作品はすべて大当たりです。
これも大入りの満席で、鑑賞前から期待が高まりました。
 
が、序盤、中盤とイライラ。
笑えなくもないのですが、あまりに勝手なミータに「なんぼ美人や言うても」とげんなり。
惚れた弱みか、何も言い返せないラージにもガックリ。
さらには人のことを疑わないスラム街のお人好しにもイライラ。(^^;
 
圧巻は終盤。ほぼラストのシーン。これは泣きます。
そこに至るまでのイライラは、ラストの演説で吹っ飛びました。
やっぱり外さないボリウッド
 
都会では英語だけと聞くと、私ら関西人に標準語しゃべれっちゅうことかと
喧嘩売られてるみたいな気分になるけど、それは被害妄想でしょうか。(^o^;

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