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『サーホー』

2020年04月13日 | 映画(さ行)
『サーホー』(原題:Saaho)
監督:スジート
出演:プラバース,シュラッダー・カプール,マンディラ・ベーディー,
   ニール・ニティン・ムケーシュ,ジャッキー・シュロフ他
 
ダンナは19時すぎから自宅でテレビ会議に出席すると言う。
ほなら私は17時すぎからの映画を観に行ってもええやん。
というわけで、家から5分で行ける109シネマズ箕面へ。
 
本作上映のシアター6は客席270超。
上映時間169分で、予告編を入れると3時間ちょうど。
いつも不満な109シネマズ箕面の駐車サービスは、
いくら長い映画を観ようともハシゴしようとも3時間が上限。
キワキワに行けばもしかすると3時間で出庫できるかもと思い、
ギリギリの時間に到着するように行ったのに、他に客がいない。
“おひとりさま”だわ♪と思ったら、あと2人来場。
それでも3人しかいないのね。空き空きの安心映画館。
 
“バーフバリ”シリーズのプラバース主演のインド作品。
最初の説明がやたら速くてややこしく、ついて行けず。
このまま置いてけぼりを喰らうのではと心配しましたが、
終わってみればめっちゃ面白かった。さすがボリウッド
 
暗黒帝国の大都市ワージーを牛耳るロイ・グループ。
そのトップに君臨するロイにはこんな過去がある。
かつてムンバイにおいて抗争に敗れ、ムンバイからワージーへ脱出、
ワージーの首領プルドヴィラージの目に止まったのだ。
 
プルドヴィラージのもと、順調に組織を発展させたロイは後継者に。
後継者の座を奪われたプルドヴィラージの息子デーヴラージは、
ロイのことが憎くてたまらない。
このような内部対立が表面化し、またしても抗争となることを恐れたロイは、
裏社会から脱却してロイ・グループを設立、合法的事業を展開する。
 
やがてロイは再生可能エネルギーと水力発電事業を手がけ、
インド政府からも認められて優遇措置を受けるまでに。
やっと大手を振ってムンバイへ戻れることになり、凱旋。
ところが、その折、ロイは何者かに暗殺されてしまう。
 
その3週間後、ムンバイで被害総額3億ドル(約300億円)の窃盗事件が発生。
数十名に上る実行犯を全員逮捕したものの、全員犯行を否定。
供述を聞いたところ、彼らは犯罪と認識せずに行動した結果、
最終的に窃盗が起きて、首謀者が全部持ち去った様子。
 
難解な事件のため、ムンバイ市警幹部は覆面捜査官に解明を託す。
現場に現れた捜査官の名前はアショーク。
驚異の身体能力と強靱な体力、鋭い洞察力を兼ね備える彼は、
組織で見下されてくすぶっている美人刑事アムリタをメンバーに加え、
捜査を開始するのだが……。
 
インド作品を初めて観る人にはお薦めしません。
ボリウッド慣れしている人ならば、ニタニタできるでしょうけれど、
そうでなければネタに笑えず、薄ら寒ささえ感じてしまうかも(笑)。
要はおじさん的ノリで、スベっているのです。
でもそこも楽しいところで、寒いなぁと思いつつ笑いました。
 
肝心の事件のほうはドンデン返しに次ぐドンデン返し。
最初から誰が味方で誰が敵やらわからないのですが、
それがわかってからも、えーっ、えーっ、えーっの繰り返し。
強すぎるアショーク、いえ、サーホーが頼もしくて、
自意識過剰気味なところも可愛らしく思えてしまう。
 
暑苦しい顔もインドでは人気なのかなぁ。
私はサルマーン・カーンのほうがタイプだけど、
ずっと見ていたらプラバースもいいと思っちゃうかも。
 
ボリウッド、楽し。

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